県大会結果
全国スポ少大会県予選が終わりました。
我が娘の所属するAチームは準優勝でした。
残念ながら2年連続全国大会出場の夢は叶いませんでした。
結果が全ての世界です。仕方ありません。言いたいことは山ほどありますが、負け犬の遠吠えになりますし、終わってからあーだこーだ言っても無意味です。
結果の詳細だけ・・・
娘が負けてチームが負ける。
先鋒引き分けで娘が1本取られて1本取り返して、もう一本取られて負け。
中堅と副将と大将が引き分け。
私は会場でAチームの保護者として観戦していたので、勝負が決まったときは悲しみが押し寄せてきましたが、時間が経ち、「チームメイトには申し訳ないが、もしかしたらとてもいい経験が出来たのではないか」と思いました。
娘の剣道人生で最大最強の挫折が味わえたこと。これ以上ない後悔、無念、悲しみ、申し訳なさ、恥ずかしい思い。
正直、今の今まで娘は順風満帆の剣道人生を送ってきています。
調子が悪い時もありましたがなんだかんだで成績を残してきていました。スランプだの何だの言いながら本番の大会では優勝してきています。ただ今回は初めての経験です。
たくさん稽古して、狙っている大会で負ける。しかも自分の負けでチームが負けた。
本人にとってめちゃくちゃキツイ一日となりました。
大将が引き分けて整列の時にみんなが泣いていました。戻ってきてもしばらく立てないぐらいみんな泣き崩れていました。市のAチームがBに負けること自体がほぼほぼあり得ないことです。負けた、全国に行けない、Bチームに負けたという汚点、喜んでるBチームを横目に涙がみんなコントロールできていませんでした。
娘も大号泣です。家に帰っても思い出して泣いていました。
こんなことは今までありませんでした。
これです!
強烈な挫折。どん底に突き落とされる。という経験が欲しかったんです。
そりゃ、そんなこと無いに越したことはありませんが、強くなっていくことを考えたら必須だと思います。
なので私は娘を一切、責めませんでした。怒りもしなかったし、冷たい態度も取っていません。
ただ、結果をしっかりと伝えました。本人には辛いですが、今一度決勝のスコアを見せて、結果だけ見たらあなたの負けでチームが負けたこと。じゃあ、どうしないといけないのか?今まで通り稽古したらいいの?今までどおり稽古をしてきて、この結果だったんだろ?勝てるように意識して稽古しないといけないね?誰が考えるの?自分でしょ。
あなたが負けて帰ってきたとき、後ろの3人の6年生に何を想った?何をしてほしいと思った?それが来年あなたは出来るの?確かに強い6年生3人だったけど、だったけど、この子がいるから大丈夫!と思える子がいたか?必ず何とかしてくれる子がいたか?俺に回してこい!と言う子がいたか?
来年あなたは、後輩が出来るわけで、その子たちにどう思われたいのか?
文章で書くと辛いことを長々と言っているように見えますが、ちゃんとオブラートに包んで、優しく言っています。
去年と比べることはよくありませんが、去年の6年生4人は4年生の先鋒の娘に試合前に必ず同じことを言ってくれました。「娘ちゃん!思いっきり行きなよ!」
これは「負けても絶対取り返すよ!」ということです。
勝敗を気にせず、娘ちゃんは自分の剣道をしてくるだけでいいよ!ということです。
俺が何とかする。俺に回してこい!私が2本取る。私が流れを作る。ギラギラした気持ちがにじみ出ている。そしてことごとく勝って行く4人。
娘が負けた時に早速取り返してくれる次鋒。流れをしっかり作って勝ちきる中堅。
私は本当にすごいと思ったのは「引き分けで涙を流す」大将、副将の子です。
チームのために勝てなかった。流れを作れなかった。・・・いやいやチーム自体は勝っているんですよ!!しかも練成会ですよ。本番じゃないんですよ!
それでもチームのことを想い、不甲斐ない自分を見せてしまったという罪悪感。ここまで意識高いのは感心しました。
もう、本当に頼れる先輩達でした。
来年は娘にはそんな先輩になって欲しい。ということです。
今回の経験は娘を大きく成長さすこれ以上ない挫折だと思います。
頼れる存在になる。1本欲しい時にしっかり取れる剣道。
きっと、何か娘の感じるところがあったはずです。今朝も目がパンパンに腫れていました。
今までの華やかな成績や、それに伴う勝たないといけないというプレッシャーなどが一度すべて0になりました。ここが本当のスタートです。
引きずらない様に鼓舞していきながらこの先の稽古に励みたいと思います。
まぁ、当分は引きずるかもですね。
意欲的に剣道に取り組む姿勢が見れたら進んでいる証拠です。この時期をしっかり感知しサポートしていきます。やるのはあなたです!
さぁ、剣道楽しみましょう。