粋な試合
さて昨日は私の住んでいる市の6年生対象の剣道大会がありました。いわゆる卒業記念の大会です。すべての道場やスポ少の6年生が集まり個人戦を行います。
私の団には6年生が不在なんですがお手伝いに参加させてっもらいました。掲示板と時計係だったので特等席でほとんどすべての試合が観戦できました。
前回もこのブログで書きましたが私の市には超強豪道場があります。全国大会優勝するほどです。そこの道場の6年生が4人参加しています。もちろん4人ともレギュラーです。
さぁこの状況ってその他の6年生や監督、親御さんにとったらなんか・・・諦めモードというか入賞出来ないオーラが漂うんですよね。もちろんこの4人はトーナメントの端にいますので準決勝まではぶつかり合うことはありません。
結果は
もちろん1.2.3位はここの道場の子でした。
「やっぱりか・・・」といった感じでした。まあでもそれくらい強い!他の道場やスポ少が弱いわけではありません。この4人がずば抜けている。普通に中3レベルです。
まず圧倒的な違いとしては
1.竹刀が振れている。
2.試合経験が豊富で試合の流れが分っている。
3.すべての技の完成度が高い。
4.下半身始動で打てている。
そら強いわ!!って感じです。つまり負ける感じがしないんですよね。その理由が2にあります。「このまま打って行ったら危ない」「ここで勝負できる」「ここは無駄打ちせず相手に打たしておこう」みたいな・・・組み立てができているので常にその子主体で試合が成り立っている。主導権みたいなものですね。
これは実践経験がものを言います。
この大会の決勝戦途中から気づいたんですがなかなか粋なことをしていました。同門対決なんですがこの2人は実力は同じぐらいで団体戦では「中堅」と「大将」を任されています。そんな二人の決勝戦・・・ん?
館長先生が言ったのか?子供たちでそうしたのか?それとも道場のルールなのか?
分かりませんが延長3回あり計8分の試合すべて面だけなんです。
「面縛り」
私も最初の2分で引き分けて延長の始まりくらいで・・・ん?と感じました。
そしたら見事に面縛り!!正々堂々と勝負する。出小手や面返し胴で勝つのではなく自分から仕掛けて自分から打つ面で勝負しなさい!ということ。
久しぶりに「かっこいい試合」を見ました。
優勝したT君おめでとうございます。準優勝したN君おめでとうございます。実はN君は私よく知っているんですよね。彼が3年生の時に一緒に3年間ちょっとだけ稽古した子です。私の所属しているスポ少の隣の町のスポ少でした。月1回周辺のスポ少が集まっての合同稽古をしていたのでそこで3年生の彼を見たときに「この子全国区になるな」とホントに思いました。N君のお母さんにも「Nは絶対強くなる!全国レベルですよ!」と言ったのを思い出しました。N君は5年生になり転校し今の強豪道場い移籍しました。
このブログでも書いたことがあるんですが
剣道のどこが好き?という質問に「面の形が好き」と答えた子です。
なんだか剣道も立ち振る舞いも成長していて「ちゃんと剣道頑張ったんだな」と感心しました。いや、リスペクトに近い感情が芽生えました。
N君お疲れさん。最後の相面は君の方が腰からしっかり打てていたよ!
さぁたくさん勉強になりましたよ。これからの課題や強化すべきこと、今から何をしていくか・・・
簡単にまとめると
・ライバルって必要だなぁ・・・
・引き胴の決め方はこうするんだな・・・
・面返し胴は高確率で捉えられるように普段から練習しないとな・・・
・タメがないと面当たんねーな・・・
・上体だけの打ちはダメだな・・・
です。まぁ今の娘ちゃんにはまだまだ先ですが出来ることからしっかり伝えていこうと思います。
有意義な一日が過ごせました。
さぁ、剣道楽しみましょう。