新たな発見
昨日は近くのスポ少4団体が集まっての合同稽古がありました。4団体集まって20名程度なんですから少子化問題って深刻ですね。
この合同稽古の目的は「試合稽古」です。普段剣を交えない相手と試合をすることで実戦経験を積むことが出来ます。同じスポ少で試合稽古をしても意味がないんです。子供たちはお互いに手の内を知り尽くしているんですよね。その子(相手)のスタイルに合わせた試合運びになるので新鮮味や発見がない。だから合同稽古の試合稽古は新たな発見があります。
さて娘の今回の発見は、「面が届いていない・・・」
さぁこれは深刻な問題ですよ。間合いや踏み込みなどはもちろん、もっと娘を分析し解析し解決策を出していきましょう。
娘には中心を取って構えて触刃の間から半歩入って攻めて待つ(溜める)、そして相手が打ってきたところの初動を狙いなさい。と教えており、この稽古をずっとしております。要は出頭面です。娘からしたら面は「出頭面」しかないのです。柔軟な考えは7歳には無理でした。私の指導ミスですね。どの間合いからでもこの「出頭面」を打った結果「届かない」という事態になりました。
出頭を狙う面は踏み込みが短く、腕を伸ばし手首を使って打突する技です。そして何より相手が間合いを詰めてくるところを狙うわけで、打つ気がない相手に出頭を狙い、攻めて溜めて、で、我慢できず踏み込みが短い面を打つ。相手が前に出てきてないのですから、やはり届くわけもありません。面抜き面のかっこうの餌食です。
娘の面を打つ前の「構え」・「攻め」・「打ち始めの初動」は特に問題はないと勝手に思っています。
さぁじゃあどう娘に教えるか・・・
間合いだの駆け引きだのを説明すると難しい言葉で伝えなくてはなりません。難しい言葉を分かりやい言葉に替えても説明が長くなり子どもの頭に入りません。
今までの出頭を狙う「面」
今までの出頭を狙いながら相手が打ってこない時に打つ「面」
要はこの2点です。
これを簡単に説明しました。
私「実は面には2種類あるんやで」 娘「えっ!えっそうなん?」
この時の娘の反応で、娘の中で面は出頭面の面打ちしかないと思いました。
私「1つは今までの面」(出頭面・・触刃の間から半歩入って攻めて待つ、相手の初動を狙う面)
娘「え、じゃあもう一個は?」
私「普段練習している面打ち」
娘「あの面って試合に使える?」
私「普段練習で打ってる面打ちの時元立ちって前に来てくれる?」
娘「止まったまま。」
私「じゃあ、構えて攻めて相手が来たら出頭面。来なかったら練習の面をうてばよくない?」
娘「出来るかな?」
と、まあこんな感じで娘の頭の中に「面は2種類ある」ということがインプットされて2種類の面がどんな面かが分かったようなので今回は収穫ありです。
「面の種類が2つ」が正解ではなく「面打ちは1つだけじゃない」を知って欲しかったんですよね。だって近間、交刃の間、一足一刀の間でも打ち方は違いますし、そこに相手の動きもプラスされてくるので絶対に2種類しかないわけないんですよ。
ただ子どもの好奇心をくすぐりながらわかりやすく伝えるために敢えて「面には2種類ある」と言いました。
この私の考え方、伝え方、教え方が正解かどうかもわかりません。間違っているかもしれませんしね。まあなんでもやってみる!が素人指導者の特権ですから。
あとは稽古あるのみです。普段の稽古での面打ちもしっかり身体から前に出て打てるように。届かないということがない様に踏み込みや左足の踏ん張りを意識して打突できるよう・・・結果が楽しみです。
さあ、剣道楽しみましょう。