剣道休みの日は飛び跳ねるぐらい嬉しかった。
私の知り合いで息子(4年生)が剣道をしている親がいます。もちろん剣道経験者です。ここはスパルタで週5回は稽古をしています。(スポ少3日、道場1日、親子での自主練1~2日)子どもに熱があろうが、体調不良を訴えようが稽古を休みません。盆正月もなくいつも剣道をしています。実力的には県レベルでベスト8ぐらいのレベルでしょうか?あと一歩で入賞出来る感じです。
特に強豪チームに属しているわけでもなく、地域のスポ少に通っています。この子のお父さんは私の後輩でよく話をします。このお父さんの信念は「稽古量は裏切らない!」です。4年生で週5回の稽古は多い方です。子どもも入賞を目指し稽古を頑張っています。目標はもちろん県大会優勝です。なので私は彼らが道着以外の服を見たことがありません。お父さんは大会などは私服ですが子どもはいつも道着です。
そんな剣道漬けの毎日で突っ走っているお父さんに「ちょっと1週間ぐらい剣道から離れたら・・」とアドバイスしました。それはもちろん心身のリフレッシュやその他のことに目をやる、剣道を客観的にみてみる、休息をとるなどの意味があるかと思い助言しました。
すると
「でも、他の子たちが練習してると聞いたら負けるような気がする。SNSとかで入賞した記事を見たら悔しくて・・・よし、もっと練習しよってなるんですよ。これって駄目なんですかね?」
私も稽古をたくさんすること、目標を持っていることは素晴らしい事だと思います。子どもも必死になって頑張っているし強制ではない(親のエゴ)ので入賞してほしいと願っています。ダメではないように思うんですけど・・・
要は結果が伴わない?いや、子どもの身体の心配?メンタルの心配?こんなに練習していて入賞出来ない指導方法の心配?・・・うーーん多分私が休息を提案したのは子どもの身体とメンタルの心配からだと思います。
稽古内容も決して的外れな稽古ではなく、基本に忠実に実践も取り入れながらしっかりとした稽古です。欠点があるとすれば「環境」です。周りに同じレベル子のがいない。剣道に対する熱量が違う。初心者が多い。指導者が少ない。など
まぁこれは仕方がないですが、移籍を考えていないのなら今現在やれる最大限をやるべきでしょう。そのことは後輩も十分承知です。
さて後輩の息子S君ですが私が見た印象を・・・
強いですよ。真っすぐ打ててるし応じ技も持っています。足腰が少し弱いかなという感じです。構えた時に攻めがあまり効かず(溜めがない)上体だけで打っていくことがちらほら見れます。あと無駄な動きもたくさんありました。一本打ちが多く、2本、3本と続けての打ちがない。・・・でも強いですよ。県内の優勝チームのレギュラークラスです。ですが上には上がいて、その子が勝てない子は4人いるそうで、そのうちの2人は県下でも超強豪チーム(内一人は全国ベスト4レベル)で毎日練習しているような子とあと1人は別の超強豪チームのキャプテン、もう一人は剣道サラブレッド(両親とも剣道では超有名大学出身)の子。です。S君不運ですね。
この4人がリーグ戦、トーナメント戦で4隅に位置しているので入賞が難しいのです。確かにこの4人の動画を見せてもらったのですが・・・強い!S君が足りないものをすべて持ってます。私が目指す強くきれいな剣道でした。
強いチーム、道場は勝つ指導をしている。と聞いたことがあります。その実態はまだ分かりませんが何かあるはずです。他と違う、他ではやっていない秘密の稽古。
これを知りたい!
まあ練習内容や質は後輩や指導者に任せるしかないです。決して間違った稽古ではないように思います。現代剣道を取り入れ実戦向き且つ正しい剣法だと思います。
話は逸れましたが要は休息は必要か?そうではないか?です。
週5回も練習していると子どもでも疲れが溜まります。休ますことも必要ではないのか?後輩は週2回休んでるじゃないですか?といいますが・・・
なんか突っ走ってる気がするんですよね。もう前だけ見てひたすらに!勝ちたい勝ちたいが強すぎる。いい事なんですが・・・
どうでしょうか?
子どもに目標とかやる気がある時は休まず稽古をする。
そうじゃない時期は長期(1週間)休ませてあげてもいいんじゃないかと思います。
体のことも考えたり、あと勝った時の燃え尽き症候群ね。心配です。
勝つことが全てじゃないという理論は子どもには通用しません。まして4年生男子は勝つことが全てです。
どうかな?全然分かりません。でもやぱり子どもの身体が心配です。
まぁでも決まった練習日は稽古をするべきですが、週5回は多いかなと。これを週3回(スポ少だけ)にするなど・・・うーんどうかな。 やぱり分かりません。頑張っている子に「今日は休み」というと「稽古したい」と返ってくれば稽古さすべきですよね。
多分週5回も稽古している子どもに「今週1週間休み」と伝えて「やった!」となるか「稽古したい!」ってなるかだと思います。前者なら体のことを考えて休ませていいかなと。後者ならさせるべきだと考えます。
多分後輩の子どもは「稽古したい!」派です。
それならその意見を尊重してやるべきで、親も指導者もしっかり稽古つけてやりましょう。そして週5回練習していることを加味し、週5回のペースを無理なく続けていけるように剣道だけでなく心身のことも考えて稽古をつけるべきだという結論に至りました。
確かに後輩の気持ちも少しわかる。SNSで賞状を持った子がアップされてると「ムムっ!」となりますよね。その子が自分の子のライバルならより一層。
S君が入賞できるように応援しています。がんばれ!S君!
私は子どもの身体についてもう一度勉強しないといけません。スポーツと休息についてなど・・・確か休息を取ながら練習すると集中力が上がりパフォーマンスの向上に繋がると習った記憶があるのですが・・・さてそれが剣道には当てはまるのか。
さぁ、剣道楽しみましょう。