ひかがみ
先週は私の稽古の日でした。子どもに教える立場として私自身もしっかり稽古をしておくべきだと思いもう5年になります。高校時代の先輩たちと楽しくやっています。
私の持論としては剣道の指揮を執る先生は現役の先生が良い。という考えがあります。また、怖い先生も一人必須です。そして指導者は全員面を付ける。です。
たまにおじいちゃん先生が道着だけき着て腕まくりして練習を見るだけ。で最後に有難いお言葉?を言って帰る。また、もっとドンドン打っていけ~今じゃ~!遅いんじゃ~と私服で指導する先生。
若い先生(現役)は試合勘や現代剣道の流れ、今もなお指導を受けている。など子ども達と立場が似ていることなどから共感しやすいです。
また怖い先生はいるだけで道場の空気がピシッとします。だらける子がいなくなります。
そして指導者全員が面を付けると今現在の子どもたちの力量を把握でき、足りない箇所が見えやすくなるんです。
さて、今回直面したのはひかがみの問題です。
難しいですね。曲げないのが正解なんですが。試合で勝つ人は曲がってますね。構えて攻めた時に体が沈む(足のバネを使う?反作用?)ことが多く見られます。私も構えて打てる体勢にしろ。といわれれば体が沈む方です。これは癖でバネの原理を無意識に使っているんですよ。でもただしくはゴムの原理だそうです。難しい。
構えてひかがみを伸ばして右足始動で踏み込み、左足を素早く引きつける。
分かっていても実際難しいんですよ。左足で蹴って面を打てと教えられてきた私としては、ひかがみを伸ばすことに違和感があるんです。「面飛べねーじゃん!」と思いながら攻めてます。若い時は筋力で飛べるが年を重ねると筋力も落ちて飛べなくなるんですよ。そこで飛ばずして面を打つにはゴムの原理です。
分かっていても難しい。そこを直せばあっちが乱れる。ついつい楽な打ち方に逃げる。子ども達の気持ちが痛いほどわかります。
これがいいんですよね。子どもに指導するときに「こう打て!」「こうしろ!」と言わず「こうしてみな」「こうやって打ってみな」といいかたがソフトになります。気持ちが分かるだけに。
共に成長していくには自身の稽古も大事ですね。
さぁ、剣道楽しみましょう。