おもしろ剣道Tシャツ

写真と動画じゃあ足りなくて記憶も曖昧になりそうでじゃあいっそのこと文字で残すのもいいかなと。ただ活字の羅列も見るに耐えるし・・・で、じゃあ全部網羅する術はブログかなと思い始めました。ですが、結局文字の羅列になってしまったようです。この度記録していくのは剣道です。親子で頑張っています。同じ境遇の人、剣道経験者どなたでも結構ですので暇つぶし程度に閲覧ください。剣道って正解あるようでないじゃないですか?指導にしても剣道スタイルにしても・・・まあこのブログで何問かの剣道の「正解」が出せたらいいかなと思います。

切り返し

「切り返し」ってすごい稽古法の1つなんですよね。指導者は理解しているんですが子どもたちはそこまで引っ掛かってないようです。切り返しでその子の力量・技量が本当に分かってしまいます。もっというとその子の今後の伸びしろまで分かります。

 

 

先日合同稽古にて他のスポ少の子たち道場の子たち入り混じっての稽古がありました。私は剣道の先輩方と2階から様子を見ながらいろんな話をしました。

まず目についたのが切り返しの上手な子です。200人ぐらいの子どもが一斉に切り返しをしている中、上手な子はすぐ見つけられるんですよね。なんかオーラみたいなものが出ています。大げさですが・・・ほかの子と違うんですよね。

 

そのあとの面打ちや基本稽古も、もれなく上手なんですよ。綺麗と表現した方がいいですね。確かに「切り返し」は剣道のすべて網羅した練習なんですよね。

 

最後の試合でも切り返しの上手な子は強いです。強いというとALL2本勝ちという強さではなく、「負けない、攻め勝つ、相手をよく見れている、打つべきタイミングで打てている」ということなんです。中には担ぎ面やフェイントにやられたり、体格差で打ち込めなかったりする子はいましたが、それでも見ていて「いい剣道するなぁ」という印象でした。

 

ちょうど「切り返しの上手な子」の親が一緒に見ていた先輩だったので話を聞くと

切り返しには重点を置いているとのこと。子ども達は最初「切り返し」は準備運動程度の認識しかなく意識して稽古していなかったが一度、切り返しの重要性を説き、時間をかけて正しい「切り返し」を教え、1週間(3回の稽古)すべての時間を「切り返し」のみにしたそうです。

そこから子どもの剣道スタイルが変わったようで、まずは正しく剣道するように移行していったそうです。「汚い崩れた剣道はダサい」という認識に変わったそうです。

ただその先輩は「その代わり試合で負けるよ」と言いました。

 

そうなんですよね。正しい剣道は試合には不向きなんですよ。試合に向いているのは崩れたフェイント剣道なんですよね。面を打つふりをして横からの小手!もう、これが入る。入る。みんなこれ!流行ってんのか!ってくらいです。

 

正しく剣道をして、そこからいわゆる「技」を覚えていくという過程が正解かどうか悩んでしまいます。

 

またもう一人の先輩が面白い考えでした。

 

うちの子は後先のこと考えんから、でも小学生ってそんなもんやろ。「今日」を「今」を生きてるからさ。物事を長い目で見ることが出来ない。見ようとしない。そんな感覚ないのよ。伸びしろとか・・・。だからとにかく今勝ちたい、全部勝ちたい。勝つと嬉しいし褒めてくれる。勝った感覚って子供は忘れんのよ。この美酒のために剣道続けてるのよ。だから低学年3年生ぐらいまでは「技」や「フェイント」、「崩れたまま打つ」を教えてもええかなと・・・で、少し頭使うようになったら基本をしっかり教えても間に合うと思うんやけど。だって4年生から始めた子で強くなってる子実際におるしな。

 

確かに・・・

 

小学生の指導過程って難しいですな。

 

前回紹介したK先輩は「子どもの指導に正解はない!正解がないからこそ、せめて指導者は自信を持って俺が正解だ!と胸を張っておく必要がある。」と言っていた。

 

私に胸を張れるだけの自信はあるかなぁ・・・日々勉強です。

 

とにかく自分の意思は貫こうと低学年は基本第一で「切り返し」をしっかり教えていこうと思いました。

 

さぁ、剣道楽しみましょう。