三位一体と洗脳
剣道の指導って難しいですよね。特に少年指導に関しては大変です。
ただ、成績や実力などを気にせず、剣道を教えるのなら簡単だと思います。教科書に沿って指導していけばいいだけですから。ただ、子ども達はそうじゃないこともあります。僕は強くなりたい!試合で勝ちたい!試合で優勝したい!などバラバラです。
何となく言葉にするも、全体像が見えていないので具体性がないんですよね。
試合で勝ちたい?じゃあ団内でもいいの?強くなりたい?隣の子より?試合で優勝したい?どのレベルの大会?突っ込まれると答えられないんですよね。
そんな子に限って覚悟が決まっていない。
じゃあこの大会に優勝したいなら、こんな練習をこれぐらいしないと優勝できませんよ。と伝えると・・・・、そんなにしないといけないなら、やーめた。ってな具合です。
なので大事なのは剣道の全体像を見せるってことが大切です。一番簡単なのは準決勝・決勝、表彰式を見せることです。そこに価値を見出せるかどうかですよね。そこはある種誘導的な部分もありますが。自分もあそこに立ちたいと思ってくれて、さらには準決勝・決勝での試合を見て自分との差を感じてもらえれば大枠が見えます。
表彰台に立ちたい→決勝の試合はすごかった→自分はまだまだだ!
この流れが出来て、指導者が上記の「こんな練習をこれぐらいしないと優勝できませんよ」と伝える。そうすることで、子どもは納得できるんですよ。
そうだよな。これぐらい練習しないとあの決勝戦の子には勝てないな。
ここで初めて目標の確認をしてあげる。経験上、だいたい諦めるんですよ。手が届かないと決めつける。あそこまで強くならなくていい。と都合よく目的を変える。
別に私はそれでもいいと思っています。
ただ、それでも優勝したい!と申し出た子は、やっと「目的が定まった」ということです。本当は指導者はこれを団員全ての子ども達にしていかないといけないんですよね。
みんなの目的を定め、意識を高めて、稽古する。
そうすると本当に実現するんですよ。そんなもんです。もちろん指導者にも熱量が必要ですが・・・。
私は「剣道を強くする」ということで大事なのは三位一体と気持ちの洗脳だと思っています。その条件下の元、指導力や環境、試合経験、ライバルなどが付随してきます。
三位一体とは指導者と子ども、保護者が同じ熱量でそれぞれにベクトルを向けている状態です。みんなで目標を達成する意識、分かりやすく言うと「チーム力」です。
なんでこんな話になったかと言うとスポ少の指導者たちが「強くしてやりたい」というのですが言うだけで何も行動に移せていない事。言うだけで満足している感じ。
本当に強くしたいなら、まずは自分から行動に出ましょう。
また、機動隊でバリバリ活躍していたから子供を教えるのは簡単だと勘違いしていることがあるように思います。私は剣道が強いのと、指導も出来るというのは全く別問題だと思います。そこを分かっていないんですよね。
もっとこうやって打て!手首を使え!打つ前に剣先が上下している!
注意は出来るんですよ!ただ、じゃあどうすれば直るかを教えられない。
なんでそうなってしまうのかが分からないのでそりゃ、直せませんよね。
なんだか今のスポ少は指導者のノリだけで運営していて、子ども達が付いてきていない。また指導者の考えもバラバラで統一性がない。非常に非効率的な時間なんです。
そのためか、毎週稽古に行くのが憂鬱です。
まぁ、あと2年で私もここからオサラバしますのでいいんですが・・・。
強くしたいなら、指導者が真剣に考えて、学ばないといけません。
さぁ、私は3人をしっかり指導していきます。
剣道の全体像が見えて、それでもなお、強くなって優勝したいと本気で覚悟を決めた子です。今のなお、変わっていません。だから私もすべてを賭けても惜しくないと思えるんです。
だからこそ、厳しくいきますよ!
B君は夏休みを満喫中です!旅行にお泊り会などで剣道から少し離れています。
いい事です。遊ぶ時は遊ぶ。やる時はやる。メリハリが大切ですし、もう6年生なので出来ます。今週ぐらいから今まで通り週5回の稽古に戻ります。毎回全力で!
H弟、一緒に頑張ろう。一緒に稽古しよう。とことん付き合います。
娘、自立、自律。これから先の目標はこれです。
もう時間がないと嘆くのはやめます。残りの稽古を悔いのないようにやっていきましょう!試合では私に出来る事はりません。やるのは子ども達です。何をやらないといけないか?どうしたらいいか?子ども達の方がしっかり分かっています。
私は試合当日までのサポートを必死に継続していくだけです。
暑い体育館での稽古はまだ続きそうですが、覚悟の決まっている3人はやってくれます!ただただ目標を目指して突っ走ってください。
さぁ、剣道楽しみましょう。