しみじみ
昨日は娘が道場で私がスポ少でした。
こんな猛暑の中(体育館内温度36度+湿度65パーセント以上)がっつり稽古していました。私も暇つぶしがてら面を付けましたがしんどいですね。汗が止まらず、息苦しい。
この状況でよく稽古しています。面マスクとシールド着用で2時間・・・
すごいというか・・・指導者おいおい!って感じです。休憩なしですよ!
はぁ道場が羨ましいです。そんなこんなでへとへとになった状態で家に帰ると娘が目をキラキラさせて私のところに寄ってきました。
「なんか早い面打てるようになった!!」
と喜んでいました。
なんだかしみじみ「こういうことなんだよな」と相田みつをバリに思ってしまいました。
剣道は学問みたいなもので習得・会得・体得していくものであり、出来ないことに対して取り組み稽古に励むことで出来るようになる。これが成長であり人間形成につながるのだと思います。剣道で課題に取り組み、達成し喜びを感じる、なんと素晴らしいことなんだと改めて思いました。
娘が意気揚々と私にしゃべりかけてきます。
「なんかねぇ、まずしっかり構えるやろ。そんで、左足に力を入れて・・・左手をこうして、溜めて・・・溜まったものが・・・メン!!」
もう話は聞いてないですよね。そのキラキラした目に吸い込まれていましたね。※注意)娘がかわいいんですぅ~的な親ばかな意味でない。
娘は本当に剣道が好きで、早い面が打ちたくて何度もタイヤを打ち、やっとできるようになったんだなぁ。リアルタイムで成長した姿を目の当たりにさせてくれている。感謝にも似た尊敬、愛情、喜び、・・・なんとも表現しずらい状況でした。
独特な感情に浸っていると
「ねぇ!パパちゃんと聞いてる!!」とご立腹です。
改めて解説付きでタイヤを打って実演してくれました。確かにきれいな打ちが出来ていました。私が「出来てるやん!K先生褒めてくれた?」と聞くと。
「K先生が褒めることないから!、でも、まぁエエんちゃう!って言ってくれた!」
と喜んでいました。
稽古が終わったのに黙々とタイヤ打ちを続けていたので「どしたの?もう暑いからやめたら?」と声をかけると
「K先生から、どうせ次の木曜日には忘れてるんやろ~って言われたから忘れないように打っておく!」とのこと。
なんだか素晴らしい関係性というかなんというか・・・
娘も素晴らしいし、K先生も素晴らしいですよね。私の理想の師弟関係そのものです。
つくづくこの道場でよかったと実感しました。
たぶん早い面なんてのは大体打てます。4年生ぐらいになったら打てますし高学年になれば全員打てるんですよ。ただ正しく早い面が打てている子ってごくわずかです。
飛んで右手で当てるだけの早い面なんて私からしたら剣道における不純物です。必要のないものだと考えます。
一歩一歩階段を登っている娘、登らせてくれているK先生、娘を応援する私。このサイクルを乱さず続けていきましょう。
昨日の道場は2時間タイヤ打ちでした。普通なら悲鳴を上げる内容ですが基本の徹底を掲げ正しく打てるようにひたすらタイヤを打ったそうです。ありがたいです。
多分ですがタイヤ打ちは私より娘のほうが上手です。間違いありません!
さぁ、剣道楽しみましょう。