スランプ突入か
さて、今回はH君です。
強化選手に選ばれ、一流選手と稽古をし、実力も自信もついてきたH君ですが・・・
1学年下の変剣君に2本負け。2学年下の変剣君に2本負け。
H君お父さんの雷が落ちていました。
さぁ、分析しましょう。
打たれた技はすべて出小手と返し胴。試合を動画で見ましたが考えられる理由は2つですね。まず相手がH君の剣風に慣れてきた。もう「H君は面しかない!」と読まれた。
もう一つは起こりを見られるようになった。要は待って対応できることが分かってしまった。ですね。相手も張って攻め合いからの面は勝てないのを知っているので小手中心の攻めです。またH君の面を待って返し胴を狙っているのが丸わかりなんですよね。
あと単純に面が遅くなった(起こりが分かるようになった)これは修正できます。剣先が少し高いようなので相手の右手の親指に付けるように叩き込みます。
仕方ありません。面だけを教えてきたのでそうなります。泣きながら私のところに来たH君。めちゃくちゃ悔しかったでしょうね。・・・・ふぅ。では一肌脱ぎますか。
H君にはもうひと踏ん張りしてもらいます。彼に伝授するのは「相小手面」と「誘っての払い技」これが出来ればまぁまぁ大丈夫でしょう。
ただこれを習得するのは至難の業ですがH君の今の気持ちがあれば可能です。やるだけやってみましょう。
確かにそうでH君の剣道は一見弱そうに見えるんですよね(初心者感が出ている)ただ攻め合いからの差し面は早いので相手を誘い込めれば面で一本が取れる。この間の大会も相手はみんな攻め合いからの面の速さに多少戸惑いが生まれ、面からの小手のフェイントに手元が上がってしまった結果勝てたように思います。
その後の強化稽古では試合練習を総当たりでしましたがH君の成績は余裕の負け越し。みんなが一緒に稽古をしていくうえでH君の剣道に順応できるようになったんです。
H君は今から大変ですよ。さらに高い階段を登りますから。
でもなんか指導しているって感じです。有難いですね。それにしても2年半の剣道人生で試合に勝ちだして、タイトル獲って、スランプを経験するってすごいですよね。
普通は小学生なら4~6年間で経験することをもう2年半で経験できている。ピンチはチャンスです。まさにもう一皮むけるチャンスだと思って頑張ってくださいよ。
ここを乗り越えるとまた、一段階成長を遂げます。
H君とは逆に急成長を遂げているH弟君!何をさせても出来てしまう。またみんなが「H弟は上手やな~」と称賛の嵐。今は試合がないのでまだ勝敗は分かりませんが・・・多分勝つでしょう。2年生であれだけ竹刀が振れて足が動けばいいほうです。
ただ・・・娘にもあったのですが天狗になる。調子に乗る。これを危惧しています。はやく公式戦で負けてくれないかなぁと思っています。H弟君のためにも。
向上心が剣道を上達させます。負けることが勝つことに繋がります。悔しさがバネになります。
まぁ頑張っているので勝たしてあげたいですし、勝ってくれると本人も私もうれしいです。ただこの先勝ち続けれるようにするには天狗になる時間が無駄なのです。
ちょっとH弟は厳しく指導していこうと思っています。
さぁ娘ですがこちらも頑張っています。道場では毎回しんどい稽古をしているようです。頑張ってくださいよ。
最近は学校のクラスのお友達からクリスマスお泊り会の招待状が届いたそうです。女友達8人でお泊り会です。とても笑顔で「クリスマスお泊り会があるんやけど。みんなと遊べる!」とルンルンです。「返事書いてもいい?」というので「いいよ。」といいました。そこには「16時までだけど行きます」と書かれていました。えっ!お泊りしないの?と思いましたがよく考えればその日は道場の日です。そう、お泊りはしたいけどその日は17時から剣道だから16時までは遊べる。という見解です。自分で考えて書いた返事です。これを見て私は「立派になったなぁ」と感心しました。本音はお泊りしたいはずです。仲のいい子もみんなお泊りしますし。でも剣道は休めないと思うこの気持ちが素晴らしいんですよね。これは親のわたしが別の形でご褒美を与えなければいけませんね。ちゃんと剣道に取り組んでいる証拠です。すごいね。娘ちゃん。
さぁ、剣道楽しみましょう。