おもしろ剣道Tシャツ

写真と動画じゃあ足りなくて記憶も曖昧になりそうでじゃあいっそのこと文字で残すのもいいかなと。ただ活字の羅列も見るに耐えるし・・・で、じゃあ全部網羅する術はブログかなと思い始めました。ですが、結局文字の羅列になってしまったようです。この度記録していくのは剣道です。親子で頑張っています。同じ境遇の人、剣道経験者どなたでも結構ですので暇つぶし程度に閲覧ください。剣道って正解あるようでないじゃないですか?指導にしても剣道スタイルにしても・・・まあこのブログで何問かの剣道の「正解」が出せたらいいかなと思います。

面で勝負しろ!

もうすぐ7月が終わりますね。通常ならこの時期は年末までにかけての試合ラッシュに向けて稽古に励む時期なんですが。

私の住んでいる県でも第二波が来ているようです。年内の試合は難しいようです。

 

本来ならこの時期の娘ちゃんはたくさん練成会などに行き、試合慣れしてもらおうと考えていました。また、技をたくさん見せて教えることも並行してやろうと考えていましたが・・・少し予定が狂いました。

 

3年生の間は基礎基本の徹底と技の習得など、「目標に置いている4年生の大会」に向けて突き進んでいきます。

 

今日はH君の弟君の話。

 

スポ少で試合練習をしていますが、最近負けた、同じ時期から始めた子との対戦でした。以前負けた際に、泣きながら教えを乞いに来た弟君に「泣く必要ない。先生が言うことを守ったのなら上出来。」と伝えました。今は負けてもいい、とにかく今は相手より先に構えて、先に打っていきなさい。を徹底してもらいたかったのです。

 

今回は始め!の合図とともに抜き胴。小手を狙ったり、相手を見ながら剣道したり・・・で結局引き胴を決めて一本勝ち。

勝てたことがうれしく笑顔で私のところに「先生、お願いします」と教えを乞いに来たので雷を落としてあげました。本人からすれば青天の霹靂ですよね。褒められると思っていたら怒られるわけですから・・・

「面だろ!とにかく面!胴抜かれても、小手打たれてもいいからまずは面だろ!相手より先に構えて先に面を打ちに行け!今小手先の技で勝っても上達しないよ!面で勝てるようにしなさい。出小手や抜き胴は後や!それで勝つと次に面打たなくなるから!自分から打てなくなるよ!」

 

少しきつく怒ってしまいましたが、それぐらい大事なことなんです。うちの娘にも同じように伝えています。小学生低学年の頃に出小手や胴を狙って入りだすと、もうそれしかしなくなるんです。ということは待ち剣です。もう自分から面を打っていけなくなるんですよ。確かに面返し胴や出小手も大事ですが、最優先は面だと言うこと。

 

弟君は身長も高いほうなので面が絶対的に有利です。なので面を狙っていって欲しいわけです。面がしっかり打てれば、出小手だろうが、面返し胴だろうが、二段技だろうが打てるようになります。ただ出小手や返し胴を狙って打つ子って・・・どうです?面打ち切れますか?周りの子にもいませんか?面以外の技は素晴らしいけど・・・面を自分から打っていくところは見たことないな・・・じゃないですか?

そうです。反応の問題なんです。反射です。また空間(距離)把握。

これで勝てるのは低学年までです。高学年になると攻めがプラスされてきます。いわゆる5年生の際にぶち当たる「壁」。高学年に上がった際にスランプで勝てなくなる原因はこれです。

 

反射や反応で打ってしまうと自分のタイミングの中でしか打てなくなってしまいます。

高学年になり、ここ!というタイミングの時に「溜め」をされるともう打てません。

 

結局出小手も面返し胴も自分から攻めて、誘って相手を引き出すので、まずは自分から先に攻めることが必須なんですよね。勝利至上主義の場合、このポイントが抜けることが多いです。出小手や返し胴などで勝ってる子に「面を狙って試合をしろ」というと勝率も下がりますし、子供からしたら「なんで?」となります。なので多くの指導者は声を大にして「面で勝負しろ!」とは言わないでのです。そら、面で勝負できる子は出小手や返し胴を狙っても何も問題ありません。私が言いたいのは面付初心者の頃はひたすら面を狙っていきなさい!ということです。

 

わかりましたか弟君!今は勝ちたいでしょうが、今だけ勝ちたいですか?この先勝っていきたいでしょ?・・・・・面で勝負しろ!

 

 

さぁ、剣道楽しみましょう。