イヤイヤ期
剣道におけるイヤイヤ期。
これは誰でも来ます。私の経験では2回は来ます。それを乗り越えたら剣道を継続して続けることができるようです。1回目は面を付けての稽古が始まってしばらくたった時期、2回目は思春期(4年~5年生)自我が芽生え(反抗期)の時期ですね。
うちの娘ちゃんもありました。小学1年生でしたが、面を付けて稽古しだした時期ですね。それはそれは大変でした。本気で剣道辞めるぐらい悩みました。結果は「辞めたいなら自分で団長先生に言いに行きなさい」と小学1年生には酷な条件をだしました。
しかし娘は言いに行ったのです!「先生、剣道辞めます。」
すると団長先生が「そんな悲しいこと言うな。さぁやるぞ。面付けてこい」と一蹴し、娘は「・・・・」な状態でしたがその日は面を付けて稽古しました。それ以来子供なりに「辞めさせてくれないんだな」と感づいたようで、「辞めたい」や「イヤイヤ」言わなくなりました。
結局みんな剣道行くまでが嫌なのです。練習して終わればみんなと遊んだりしていますし、イヤイヤ言っていた事も忘れているようです。
なので最初のイヤイヤ期は「見学でもいいので体育館につれて行く」ということをお勧めします。
最初のイヤイヤ期は真剣に考えるには深刻すぎる事象です。「あぁ、この時期が来たか・・・」ぐらいの心持ちでいましょう。
スポ少でも親御さんを悩ませている小学2年生の男の子がいます。まさに面を付けだして数か月が経った時期です。お父さんから相談があり「最近息子が剣道の時間になったら駄々をこねる。泣きながら拒否する。怒っても着替えないし、行く気配がない」とのこと。まぁ典型的な「イヤイヤ期」の症状ですね。
まずはお父さんにこの症状は、はしかやおたふくかぜと一緒で誰にでも必ず来ます。その際はとりあえず体育館に連れてきてください。休ませてあげると子供が味を占めて長く続きます。争わず、見学でいいので来てください。とお薬を出しておきました。
その子は一週間練習を見学しました。
もちろん練習が終わると遊ぶんですが・・・まず練習をした子は胴着なのに対し自分は私服ということに違和感を覚えます。「さぼった」という後ろめたさも出ます。
さらに子供たちは空気を読まないので「OO君、今日なんで練習しなかったの?」と直球で聞いてきます。また、初心者のころから一緒にやってきた子が頑張ってる姿を見ると奮い立つものもあります。
一週間後その子は練習に参加しています。もうイヤイヤは収まったようです。
かわいいものです。
イヤイヤ期の子供の感情に負けて親が「そこまで嫌なら、今日は休もうか。」が一番よくないんですね。その次の日も同じことの繰り返しで、親は怒ったりしてしまい、子供はイヤイヤ状態のまま剣道をしてしまい、本当に剣道がイヤになってしまいます。
「イヤイヤ期は見学に来る。」
これが一番平和的解決ではないでしょうか?子供の成長のためにも見て考えることも必要です。なにか感じるはずです。
ちなみにうちはイヤイヤ期が来たら「首根っこを掴んででも連れていく」ようにしています。剣道には「行くのが当たり前」ということを洗脳するためです。
「行かなくてもいい」なんてことはあり得ません。これが剣道に対する甘えを生みます。没頭できない原因です。
今はスポ少で初心者を教えているのですが、もう少しすればみんな「イヤイヤ期」が来るでしょう。その時はしっかり対応してあげたいです。
さぁ、剣道楽しみましょう。