悲壮感
昨日はスポ少での練習でした。娘は風邪でお休み。私は初心者の指導に行きました。
去年の4月からあれよあれよと初心者の人数は6人に増え、まだ誰も辞めていません。
うち3人(小学生組)は少し早いですが面をつけ始め面打ちと小手打ち、小手面打ちをしています。残り3人(幼稚園組)は足さばきと素振りと面打ちを楽しくやっています。
小学生組は形もきれいになりしっかりと打つことが出来だしました。
幼稚園組も楽しく剣道が出来ている様子です。
そんな中昨日はいきなり団長先生が「初心者3人を面付組に入れるぞ」と言ってきました。私は「まだ何もできませんよ。切り返しも元立ちも出来ません」というと
「やりながら覚えてもらうわ。幼稚園組の3人教えといてくれ」
・・・・
・・・・
ほら!やっぱり。
最悪のシナリオですね。大事に組んでいたジグゾーパズルを途中で崩された感覚でしたね。マジか・・・・せっかく大事に教えてきたのに・・・
練習を見てみるとひたすら打ちこみです。
とにかく数を打つ練習です。形が崩れていようが打ててなかろうがそんなことより早く打って抜けてすぐ次打つ練習・・・・
もちろん手足がバラバラ、走りながらの打突、もとうちの打突、右手打ち・・・
一向に注意する気配なし・・・
それが終われば今度は打ち込みの元立ち。面付組はどんどん打ってくるわけで体当たりもしてきます。受け方を教えていないので恐怖なんですよね。ただでさえ小さい子なのに元立ちをしたら脳天を打たれます。体当たりをされたら吹っ飛びます。
可哀そうの何物でもないです。
そんな私の思いとは裏腹に何度も打ちこみをします。その際に面付組に「おい!思いっきりぶつかって行けよ!練習にならんからな!」と言いました。
見かねて私は面付組に「まだ受け方教えてないから思いっきりぶつかっていったらいかんぞ!」と忠告しました。私の顔がいつになく怖かったようで悟ったんでしょう。面付組も遠慮して打ちこんでいました。
こんな悲壮感漂う稽古はありません。もちろんビビりまくりで泣き出し、怖いという印象と崩れた剣道を残して初心者の練習終わり。
一昔前なら泣いて強くなる、怖いのを克服する強い気持ちを育てるでいいんですが、そもそもまだ何も出来ません。切り返しや体当たり、引き面なども教えていないのに打ちこみをやらす神経を疑います。もし体当たりで吹っ飛んで怪我したらどうするんでしょう?剣道が怖くなって辞めたらどうするんでしょう?
不信感しかありません。同じ指導者として並びたくないですね。
また私が面付組に「まだ受け方教えてないから思いっきりぶつかっていったらいかんぞ!」と忠告したことに気分を害し、その後の稽古に変なスイッチが入ったようで地稽古から掛かり稽古、さらに地稽古で子どもたちを倒す倒す。
いや、いや試合前ですよ。
私は初心者の稽古が終わってフォローに回り、その後の稽古は面を付けず傍観していました。すると団長先生との稽古中に5年生の男の子が派手に倒されました。
ほらやっぱり!
私は足を引きずりながら打ちこんでいるのを見て急いで稽古を止めその子を座らして足を看ました。足首に異常はなく肉離れの疑いがあったのでふくらはぎなど確認し、結果打ち身でしたが練習後に紫色になっていました。
もう一回言いますけど、試合前ですよ!3日後試合ですよ!
胸糞悪い練習でした。ちょっと考える必要がありますね。このスポ少は危険です。
今日娘を休ませてよかった。
さぁ、剣道楽しみましょう。
・・・・ん?楽しめるか?