おもしろ剣道Tシャツ

写真と動画じゃあ足りなくて記憶も曖昧になりそうでじゃあいっそのこと文字で残すのもいいかなと。ただ活字の羅列も見るに耐えるし・・・で、じゃあ全部網羅する術はブログかなと思い始めました。ですが、結局文字の羅列になってしまったようです。この度記録していくのは剣道です。親子で頑張っています。同じ境遇の人、剣道経験者どなたでも結構ですので暇つぶし程度に閲覧ください。剣道って正解あるようでないじゃないですか?指導にしても剣道スタイルにしても・・・まあこのブログで何問かの剣道の「正解」が出せたらいいかなと思います。

Aチームしか勝たん

さぁ、4回目の強化稽古が終わりました。2回負けた子にリベンジを果たしました。見事に完璧な2本勝ち。この「勝ち」は娘にとって「価値」のある結果となりました。

やっぱり「気持ち」の問題だったんですね。苦手意識も払拭でき、一皮むけた様子です。「落ち着いて試合をしたら大丈夫!」という周りからの言葉の意味が分かったとの事です。これが分かると自分のペースで試合が出来るようになります。

これが「落ち着いて試合をする」ということなんだ!

意外と理解するのって難しいんです。娘は今回の総当たり戦で何か掴んだみたいです。

 

さぁ、結果ですが2位の子と勝ち数は引き分け、得本数は2位の子が1本多い、得点は同
点でした。この結果に10月の大会の成績が娘に加点され何とかAチームに選出されました。マジでよかった!おめでとう。本当によく頑張りました。素晴らしい。

当初の目標であった「Yちゃんと同じチームになりたい」を達成しました。すごいことですよね。決して簡単な目標ではありませんでした。だって3年前の目標で、達成できる条件は今回の一回きりだったんです。そこでちゃんと勝って達成できる。すべて娘ちゃんが頑張った成果です。帰りの車中でもAチームに入れた喜びを噛み締めていました。いつも以上に饒舌で、ニコニコしていました。この小さな背中にたくさん背負わせていたんだなと申し訳なく思いました。涙腺崩壊寸前でした。

まぁ、何はともあれ「やったー!!!!!」もうこんなプレッシャーを娘に与えることはこの先ありません。私がピッタリ張り付いて何から何まで指導、管理することは終了です。これから先は全力サポートをしていくだけです。後は剣道を楽しんでください。もう十分、あなたは大丈夫です。

この先も試練も楽しんで乗り越えましょう。

 

いや~「スポ少交流大会市の予選優勝」~「強化稽古でのAチーム選出」~「スポ少交流大会県予選優勝」~「全国大会」という道のりでしたが・・・私は最初の市の予選で優勝したので後はトントン拍子で進んでいくものだと思っていましたが・・・そんなに甘くはないですね。痛感しました。娘も初めて追われる恐怖を感じたと思います。

そらそうですよね、2位の子3位の子からしたら「こいつに勝てばワンチャンAチームに入れる」わけですから。そら死に物狂いで向かってきます。対策を講じて、娘攻略をしてくるわけです。娘の弱点を何度もえぐってくるんですよね。娘はきつかったと思います。そんな中でもしっかり勝てたことは剣道において成長出来た証だと思います。

 

さぁ、次は県予選です。これは団体ですので、少し気持ちは楽です。娘は先鋒です。

娘にも「後ろの先輩たちはめちゃくちゃ強いから大丈夫。負けても取り返してくれるし、勝っても、ちゃんと流れの乗ってくれる。あなたは思い切った試合をしなさい」とだけ伝えました。大好きなYちゃんもいますし、この経験は大事です。団体戦の面白さや大変さ、チームで勝つということをしっかり学んでください。今月末が試合です。

そこに向けてチーム力を付けていきましょう。個々の力は申し分ありません。後はチームワークを早く構築し、強固なものに作り上げていくだけです。

「Aチームしか勝たん!」を合言葉に優勝を目指しましょう。

 

今回の結果で感謝しないといけない人が多々いることに改めて気づきました。

まず何よりK先生です。娘が負けた時に喝を入れてくれました。難しいことは言わず今まで通りの稽古をしてくれました。そしてH家族、娘に安心と安らぎを与えてくれています。我がスポ少の若手先生たち、今回の結果をとても喜んでくれました。そして嫁です。言うまでもありませんがいつも感謝してます。もっともっといます。たくさんの人に感謝し剣道が出来れば娘はきっと素敵な剣士になります。この一か月結果が気が気でなかった私はまだまだ精神的に弱いですね。

 

 

それと最後に2位の子(今回最終戦で娘に負けてBチームになった子)のお話しです。

その子の母ちゃんとうちの嫁が意気投合したらしくママ友にもなり、けっこう深い話までするようになったようです。すごく印象に残るエピソードだったので、娘にもこの話をしました。

 

強豪スポ少団体に所属するT君。今回の強化稽古でも誰ともつるまないTHE一匹狼です。ただ虎視眈々とAチームを狙っている印象でした。決して笑顔を見せることもなく、雑談をしたり群れることもしない。そして剣道が好きで、きつい稽古で有名な所属団体。毎年辞めていく子が多い中、皆勤賞で居残りまでするそうです。

そんな子が大会で娘に負けて悔しかったらしく、でも、強化稽古で勝てばAチームには入れて負けた自分と決別が出来ると思い、足のマメを作りながらもテーピンググルグル巻きで挑んできたそうです。周りの期待も一手に背負いながら重圧の中、娘に勝つことだけを目指していました。

 

いざ試合でも覇気が全く違うんですよね。何が何でも勝ってやる!という意気込みがビシビシ感じる。そして娘に2回連続で勝って、最終日に監督から「今日も3人に2本勝ちすればAチームになれるぞ!」と言われたようで無我夢中でした。結果1試合は3位の子に2本勝ち、二回戦目になんと3位の子に引き分け、最後に娘に2本負けでした。

総当たり戦が終わると休憩の後に指導者との稽古があるのですが試合が終わるや否や面を付けたまま会場を飛び出し、お母さんのところに嗚咽しながら人目はばからず泣きじゃくっていました。その子のお母さんの横には負けた子のお母さんが居たにも関わらず大号泣です。涙や感情をコントロールできないんです。お母さんは面を外して、なおもぐしゃぐしゃで泣きじゃくる子に「そんなに泣くんだったら、もう剣道辞めちゃえば?」と諭すと「いやだぁ~」とトイレに立て込んでずっと泣いていました。「稽古もしたくない、あそこに戻りたくない!」とロビーに響きわたる声でした。

 

この話を聞いたときに目頭が熱くなってきて、こんな小さい子が背負いきれるはずもない荷物を背負っていたんだな。と思い愛おしく思ってきました。きっとこの子は必ず強くなります。この涙が100%この子を強くしてくれます。この子のファンになりました。不愛想でムスッとした表情ですが愛らしくて愛らしくて・・・。

 

そうです。娘も負けた日の車中で静かに泣いていました。その次の日は休みでしたがK先生の道場に行きました。

背負っていたプレッシャーや必死に稽古してきた事、満身創痍でも体にムチ打ち頑張ってきたこと、すべてがその子と娘はほぼ同じでした。だからこんなにも愛おしんですね。

 

今は何を言ってもダメですが、この大会が終わればT君のスポ少の団長先生とお話をし出稽古に行かせてもらおうと思います。そしてT君と娘が切磋琢磨し共にライバル関係になってくれれば最高です。

 

剣道を頑張っている子は無条件で愛おしい。

 

 

 

さぁ、剣道楽しみましょう。