「それ」
第44回全国スポーツ少年団剣道交流大会県予選
見事Aチームは優勝を果たすことが出来ました!
素晴らしい大会でした。感動させていただきました。やっぱり剣道っていいなぁ!としみじみ思いました。何より頑張った子供たちは素敵すぎてこの先が楽しみです。
監督さんが「ここからです」
表彰式を終えてすぐ、選手と保護者さんに伝えました。いままでニヤけてた顔が一気に引き締まりました。そうです。このまま全国に乗り込むんではなく、一回りも二回りもレベルアップして挑みましょう。
さてさて娘の結果ですが。
もう勝ち負けよりも剣風にハラハラさせられました。
結果は1回戦-面を取って2本取り返され負け。
2回戦二本勝ち
決勝戦引き分け
別に勝敗はどうでも良くて、さっきも言った剣風です!
一回戦の子は出稽古で2回対戦して2回とも2本勝ちしている子です。なのに負ける。
二回戦の子は二本勝ちしましたが、なぜか相手の遅い面と相打ちになってしまう。
三回戦の子は勝てない相手ではなかったのに劣勢で試合を終える。
原因が明確で試合中に私は「それ」をするなと!心の中で泣き叫んでいました。「それ」をするたびにドキドキしながら、せめて相面になってくれと祈っていました。「それ」のせいで相打ちは負ける!と思っていました。
なんで「それ」をしたのだろう?誰が「それ」を教えたのだろう?「それ」ってしないといけない?・・・・もう試合結果よりそっちが気になっていました。
では「それ」を紹介します。
遠い間合いから竹刀を横に向けて(多分面をよけながら)一歩踏み込んで入り、手首を返して面を打つです。ちょっと言葉では伝わりにくいですが・・・。
もう完全に負けます。
まずそこまで相手に圧が掛かっていませんし、踏み込んでしまうと次の打突までに足を作り直す時間が生じます。極めつけは手首を返して打つと時間のロスが半端じゃありません。相手からするとなんか打ち間まで一気に入ってきてくれた。面ががら空きだ。打ってみよう。当たった!・・・・・。もうごっつぁんゴールですよね。
これを3試合ともに実行します。こっちからすれば負ける技をひたすら繰り返されるわけですから気が気じゃありません。胃が痛くなる想いを初めて経験させてくれました。
家に帰ってからすぐ注意するのもアレなので、当分優勝を味わってもらい、ご褒美のケーキを食べ終わったタイミングで「ちょっと今日の試合観てみよう」と声を掛けました。そこでしっかり伝えました。本人も分かったようですし、何より格下に負けた原因が分かって悔しがっていました。
じゃあなぜ「それ」をしたのか聞いてみました。
すると娘なりに考えがあったようです。
まず間合いに入るのが怖かったようで、「それ」ならすぐ間合いを詰めれるから。
面返し胴を打つときに「それ」をしたらスムーズに打てたから。
なるほど。そういう考えがあったようです。娘もあれで面が入るかどうか試してみた。との事です。
・・・決勝の大舞台で技を試すなよ!
まぁ、言いませんでしたが本人も「それ」が不利なことは十分理解できた様子です。
あなたの生命線はしっかり攻め合いをしてからの面です。これを磨き上げましょう。
間合いに入るのが怖いのなら克服しましょう。右足で盗むを習得しましょう。
面返し胴をスムーズに打ちたいなら最後まで竹刀を構えの状態でキープしましょう。
まだまだあなたはこれからです。どんどん強くなっていく要素があります。3月の全国大会まであなたの成長に掛かっています。新聞社の取材で「チームのために全試合勝ちたい!」というコメントが新聞に載っていましたね。その為にもしっかり稽古しましょう。今のあなたは精神的にも良い状態です。チームのためが引いては自分のためになります。大丈夫!あなたの味方は大勢います。まってなさい!全国!
さぁ、剣道楽しみましょう。