自己防衛本能
新年早々に週5回の稽古に戻りつつあります。
娘も欲が出てきたようで急に「道連の全国大会に出たい!」と言い出しました。3月の全国大会へ行く我が県代表の一人が道連の全国大会に出場し、ライブ配信で試合動画が流れたようで、それを見た我が娘が・・・。
いいことなんですが。出場するにはいばらの道なんですよね。勝ち上がって出場権を得る以上に難しくなってくるのが今のK道場のK先生の説得です。
K先生は試合が大っ嫌いで特に子供の試合は無関心です。
そんなK先生に「K道場の名前で娘をエントリーさせたい」と言うのは少し気が引けます。そもそも試合に出ないK道場。ここを攻略出来れば目指してみてもいいかもですが。
まぁ、それも視野に入れながら、とりあえずは3月の全国大会ですね。
K先生から娘に雷が落ちてました。
「もう数をしたって意味がない!考えて意識して変化していかないと!」
もうその通りです!
正しく打つのは出来ているのでそれから次の段階へ移行していかないと意味がありません。①正しく打てる→②早く打てる→③攻め合いから早く打てる。
今は①をずっとやっています。もう出来ているんですよね。本当は早く②へ行ってほしいんです。②へ行くと絶対今までの打ち通りにはいきません。変化が生じます。この変化を嫌がるんです。違和感とでも言うんでしょうか?なので①に留まる。
変化があったっていいんです。それを修正してくれるのがK先生なんですよ!思い切って変化しましょう!何のために素晴らしい師が付いているんですか?
娘にも噛んで含むように伝えていきます。もう一皮むけるチャンスなんですよ!
本当にK先生には感謝しかないです。どこに出稽古に行っても娘は注意されることがありません。10月に県チャンピオンになってからめっきりなくなりました。周りが気を使っているんでしょう。なので注意したり叱ったりするのは私だけです。出稽古先の指導者さんも娘の打ちに何も言いません。逆に褒めてくれる次第です。しかしK先生は違います。
ひたすら叱ってくれます。娘が泣くぐらい叱ります。「もう帰れ!」と何回言われたか?娘の素振りや基本打ちもボロカスに言ってくれます!その分ちゃんと見てくれているんですよね。一緒にK道場で稽古している子の父ちゃんがよく「娘ちゃん、綺麗に打ててるようやけどめちゃ注意されるんやね。」といいます。
私も娘の基本打ちや素振りは概ね出来ていると思います。けどK先生は100点を毎回出来ていないと意味がないという考えです。抜くことを覚えると楽な方に流れてしまいます。先の事を考えいるんですよね。本当にありがたいです。
なので打ち込みでも30秒の打ち込みを3回するのですが計90秒休憩も挟んで大体3分弱の打ち込み稽古を娘は60%からスタートし最後の30秒の打ち込みで100%に持っていきます。いつもここを注意され叱られます。「最初から100%でしなさい!最初はこれぐらいでいいか?力を溜めておこう。最後に出し切ったらええか。」では意味がない!
言っておきますがK先生の目は騙せません。
私もどちらかと言うと娘と同じ発想です。人間の自己防衛とでもいうのでしょうか?
厳しく映りますがK道場は「楽して上手くなる」がモットーです。なので一日の稽古時間は2時間を超えることはありません。二部練なんてありえません。
うちが二部練をしていると「剣道やり過ぎ!」と言われます。
要は集中して2時間もやれば十分!一生懸命出来ていない、出し切っていないから足りなく感じる。
出し切れば1時間でも充実した稽古になるということです。
さぁ、娘ちゃん稽古は毎回意識して出し切りましょう!変化を恐れるなよ。
さぁ、剣道楽しみましょう。