その先
「可笑しい」の文字の中には笑うという字が使われますが全く笑えない可笑しな事が、またわが団で起きました。
今まで3年間剣道をしてきた小学3年生の女の子が剣道辞めるそうです。
3年生になったばかりぐらいから剣道と並行してキックボクシングを始めました。そしてその子は剣道を辞めキックボクシング一本で行くというのです。
まぁ、よくある事ですよね。それは全然問題ないんです。私もキックボクシングで頑張って欲しいと思います。
なのに・・・
わが団はその子の退団式を執り行うというのです。・・・・・・?
花を贈呈するというのです。・・・・・・?
なんで?
引っ越しとか、剣道はしたいがやむを得ない家庭の事情なら、まだしも・・・。
もう斜め上を行きすぎて全く理解に苦しみます。まず辞めていく子に式典が必要なのか?花は団費から出るのか?今後も辞めていく子に退団式をすることになるのだか。
その子の父ちゃんは稽古終わりぐらいに顔を出して挨拶しようとしているらしいのですが、まさかの式典!どんなサプライズ!?
もぅ稽古終わりに各指導者に挨拶していくだけでいいのに、みんなの前に立って挨拶をしないといけないその子の苦痛は考えているのか?
けじめとして辞めることを宣言さすことを「良い事」と捉える人もいますが。
なんだか今回の退団式の意図が分からないんですよね。
こういう話になると感情論で話してくる人がいて困ります。異を唱えた私は悪者になります。そういう話ではなくてしっかり団として、組織として議論したいのに感情論を持ち出すと話が進まないんですよね。
困ったものです。
感情論で話すと私も言いたいことはあります。
「辞めていく子にお花を贈呈するのなら、辞めずに頑張っている子にも毎回花贈れよ」
「剣道を頑張って全国大会に行く子に壮行会や贈呈式はせず、辞めていく子には退団式をするのか?」
・・・・・
でも、今は感情論は意味を成しません。ちゃんとした団・組織の運営として議論したかったんですが・・・。
言っては何ですが、もうこんな団には不信感しかないですよね?ちゃんとした話し合いも出来ず、感情論でマウントを取ってこようとする。
組織になれば不平不満は付き物です。だから、うまくいく最大公約数を考えるんですが・・・その議論が出来ない。そらココロ離れます。
まぁ悪者は慣れっ子なのでなんにもダメージはないですが・・・。
さて、そんなどうでもいい話はさて置き・・・。
強化稽古の選手選考が終わりました。選考最終日、娘は堂々1位を獲得し、無事Aチームに選出されました。ヒヤヒヤモノでしたがよく頑張りました。ここぞ!という場面で強いですね。ライバルの子に入れた相面はこれから目指す面の形になってきていたので兆しが見えだしたかなと言う印象です。
まぁ、それでも娘の剣道を気にかけてくれている先生3名から同じ指摘を受けました。
もちろん今やっているところなんですが・・・
「我慢が出来ていない。溜がない。20本ぐらい打って2本取っているから、少ない打ち数で勝てるよう打ちに確実性を求めた方がいい。相手が何もしていないところを打ちに行くことがある。」
その通りです。ありがとうございます。今やっているのが、まさにここなんです!
とある先生から稽古法の提案がありました。
試合練習をする際に「この試合で打っていい本数を5本!と決めて試合させてみたら緊張感が出来てきて技前の大切さを覚えるよ」
なるほど!素晴らしい!早速やっていきます。確かにこれすごくいい稽古法です!
さっそくやります。もっと言うと明日の出稽古でやってみます。
何だか娘の剣道を気にかけてアドバイスをくれるって有難いですよね。本当に感謝です。まだまだAチームだからと油断はできません。娘をもっともっとレベルアップさせて上を目指します。本人もそれを望んでますし、何より呪縛から解放されて表情も明るいです。2週間後の県大会に向けて今一度稽古に励むと意気込んでいます。
何はともあれおめでとう!5年生でAチーム選出はすごいことです。
さてB君ですが、Cチームに選出されました。
彼にとってこの選考会は、とてもいい勉強になったみたいです。今の自分の位置をしっかり確認出来て、何をしないといけないかが明確になりました。
6年生の集大成の大会(来年2月開催)に照準を合わし、突っ走ると心に決めたようです。このことが素晴らしいんですよね。ここがゴールじゃない!先を見て走り出したB君に剣道と精神的な成長を感じました。
・・・・・・。
なんでこの子らが強いのか?
・・・・・
もしかしたら、こういう事なのかもしれません。
娘も、B君も、H弟も・・・。
常に先を見ている。この次、その次・・・もっと、もっとその先・・・。
一緒に頑張ろう。なんでもするよ。
さぁ、剣道楽しみましょう。