時止まる
最近行われた選考会ですべてのプログラムが終了し、みんな防具を片付けていたところに一人の女の子が娘の前に正座をし「今日はありがとうございました」と座礼をしに来た。その後私にも「今日はありがとうございました」とあいさつをした。
一瞬時が止まるような感覚。
「え?だれ?」
頭をフル回転させてなんで、挨拶に来てくれたんだろう?と考えその子の垂ネームの団体名と名前を確認し、瞬考すると・・・。
半年前に練成会で娘との試合を申し込んでくれた子だった。
そう、同級生の女の子である。
それが分かった瞬間、感動しかなかった!
こんなことできますか?同級生の子に自ら正座をし挨拶をしに来る。
この行動に感銘を受け、早速、娘が面を片付けながらあいさつしたことを叱り、その子の団の責任者に連絡をし、感動を伝え、是非近々出稽古に行きたい。旨を伝えました。
この子の剣道への向き合い方、剣道に対する姿勢、立ち振る舞い、考え方を勉強させてもらおうと思いました。
今、娘、H弟に欠けている部分をすべて持っている。
きっとこういう子が強くなっていくんだなと直感しました。すでにココロが成長している。この子が技術を身に付けたら素晴らしい剣士になると思います。
残念ながら娘やH弟には足りてない「謙遜」「謙虚」「感謝」を学ぼうと思います。
今娘は勝てない時期です。もうかれこれ一年近くにはなります。
それでも勝てることもあったり、調子のいい時もある。・・・けど、トータルで見たら負け越しが目立ちます。稽古はしている。必死にしていると思います。強くなりたくないはずがありません。・・・でも勝てない。
私はここが踏ん張りどころと位置付けて、とにかく稽古をしなさい。と伝えています。
その中でココロの成長が大きなカギを握ると思います。
5月は試合が続きますし、6月は大事な予選会が2つもあります。
この女の子の出稽古に行くことで何か感じ取ってくれればと思います。
ココロが成長すれば、稽古で「考えて」出来るようになります。
考えて、必死に稽古していけばこの最悪の時期を抜け出せます。
もう尻を叩いてやらす時期は終わりました。後は見守ることです。自分が変わっていく必要があります。
ピンチはチャンス!勝ちだらけの未来を想像してやっていきましょう。
さぁ、剣道楽しみましょう。