白画用紙
最近また出稽古に行ってきました。なんでも挑戦状があり、是非対戦させたく思い参加しました。
「うちの5年生2人と娘ちゃんを是非対戦させたいんですけど、よろしくお願いします」
その5年生の子も女の子で私が住んでいる市の隣の市ではNO1.2だそうです。
私は是非この3人が仲良くなって欲しいなぁと思い承諾しました。
出稽古の最後に主催の先生の計らいの元、三審制の試合が始まりました。
結果は
A子さんVS娘 娘2本勝ち
B子さんVS娘 娘1本勝ち
B子さんはどちらかと言うと待ち剣タイプで打突機会をよく知っている印象でした。
A子さんはイケイケタイプ。すべての技を打てるオールラウンダーな印象です。
結果よりなにより、隣の市にもちゃんと強くなりたいと言う覚悟を持って剣道をしている仲間がいる事が分かってうれしかったです。稽古後にお話をして仲良くなっていました。剣道の女友達って娘には少ないんですよ。
いるのは同級生の男子・・・。一個上の男女・・・二個上の男女です。
なかなかいなかった同級生の女子!
普段はなかなか稽古できませんが、今回2人の団の指導者とも連絡先を交換したのでまた出稽古に参加したいと思います。
最近の娘は、まだまだ課題がありますよ!ありますが一時に比べれば少し安定してきているかなぁと思います。
一時は剣道も気持ちと打ちがバラバラ、勝ちたい気持ちが強すぎて上体だけで打ちに行く、何も考えずひたすら打ち込む。見ているこっちがイライラしたり、全然楽しくなかった。
最近は4年生のピークの時同様、試合を見るのが楽しいし、ゆっくり見れる。
K道場での修正が効いていますね。
でも、試合になると出来ていない箇所も見つかりました。
まず剣先です。あれだけ言っても高い。正直低い方なんですが、相手の右手に向けると教えているのでもっと低く構える必要があります。再度徹底ですね。
それから、少し技術的なこと。右足で攻めてそこから打っていけるるように。
右足を出して左足に力を入れて打っている。そうではなく右足を出してそのまま右足で踏み込む。左足は常に踏ん張っておく。これで面が少し早くなり、山なりの面も改善されます。
ドンドン課題をクリアしていってください。
まずはK道場でしっかり稽古しましょう。あの1か月前の約束も守っているようです。
「喉がつぶれるまで、ぶっ倒れるまで稽古しなさい」
後はしっかり「考えて」剣道する。
K先生の言う事を素直に聞いて実行する。出来る出来ないではなく、とにかくやる!
あなたの土台はK道場です。あなたの剣道の90%以上はK先生です。
さぁ、強くなるのは君たち次第。周りにも頑張っている子がいる。同じ境遇の子がいる。あなたの小学生期の剣道はあと1年で終わります。この一年、必死にやったもの勝ちだと思います。土台は出来つつあります。さぁ、後は羽ばたくだけ!
剣道って私が思うに一枚の画用紙だと思っていて、真っ白の画用紙を子ども達が持っている状態。この状態を維持していくべきだ考えます。
そこに変な癖の青色がシャッと入る。試合で勝ちたいから上体だけが前のめりになる赤線が入る。合わせて当てる簡単な面が一本になることを知る黄色が画用紙を汚す。
これらの色をもう一回、白の絵具で綺麗にするのが指導者の役割だと思います。
綺麗な画用紙のままを保つ。
沢山の色で彩られた画用紙は綺麗ですが、色合いはどうでしょう?癖がひどくなり青色が画用紙の半分を占めて、当てる剣道の黄色と重なってしまっている。その緑部分に赤が入ると・・・。まさに色のついた剣道。
結構「修正」という作業をしないことが多いと思うんです。
小学生時代は出来るだけ白色を保つ。
中学高校になったら嫌でも勝たないといけない環境がやってきます。
その時に自分の画用紙に絵を描いていけるように・・・。
色がたくさん入っている画用紙は描く絵が限られてくるし、描ける範囲も少なくなります。
この時に白色なら思う存分描けます。
白の正体は「基礎基本」です。
これ!といった剣道の真っ白な画用紙。汚れぬよう指導者が大事に大事にしましょう。
さぁ、剣道楽しみましょう。