基礎基本のゲシュタルト崩壊
さぁ、もうこの週末は選考会と県予選です。
いまさら何をどうすることもなく、思い切ってやっていくだけです。今までしたことを信じて出し切るだけだと思うので特に何も言っていません。
去年の反省をして今回に挑みましょう。大丈夫、あなたは出来る!
きっと誰より竹刀を振ってきたはず。きっと誰よりここに賭けてきたはず。
不安や緊張があるのは当たり前です。当日は楽しんでやってみましょう。
K道場での稽古はあと2回。ここもしっかりやって自信を付けましょう。
最近の娘はというと修正月間ということで崩れたモノが概ね修正出来てきました。数週間である程度は治る。やっぱり土台作りって大事なんですね。低学年の頃に「基礎基本」に全振りしていて本当に良かったです。K先生の言う通りでした。
H弟も少しずつ治ってきている印象です。コイツは崩れ方が大きいので何度も徹底して基礎基本をやっていきます。
結局基礎基本をしっかりやっているとどの年代でもある程度勝って行けます。やっていない子はある程度勝てるんですがどこかの年代を境に勝てなくなります。
よく言われるのが「低学年の頃強かったけど・・・高学年になって・・・」です。
こういう子を嫌というほど見てきました。そのため「絶対に私が教える子はこうならない様に!」と使命感で指導しています。
こうなってしまう原因はやはり「基礎基本」だと思います。いや、そうです。
低学年の内は技術より運動神経が大きなウエイトを占めます。運動神経の良い子やセンスのある子はそのポテンシャルを使って剣道をしようとするので飛んで当てることに長けています。技術はそんなになくても勝てていける。
そんな中、運動神経普通ぐらいの子は技術を身に付けようとします。低学年の内に言われたことをしっかり守って稽古するようになります。でもやはり試合となると飛んでくる面や力で打ちに来た面に負けることが多いです。特に少女剣士が典型的な例なんですが・・・。
でも学年が上がるにつれ、逆転現象が起きます。この現象を頻繁に目の当たりにしてきました。
じゃあなんで運動神経で剣道している子が頭打ちになるかというと、剣道というモノは制限があり窮屈な競技だからです。「こういう形で打たないと一本になりません。足さばきはこうです。こうやって握らないとしっかり打てません。」という有効打突条件が決まっているからです。
基礎基本をしている子は大きくなるにつれ、正しい基本の形の中で体を使っていくのでそこまで崩れない。技術が身に付きやすい。
逆にしていない子は基本の形が曖昧な為、ドンドン崩れていく。
崩れていくと技術の身に付いた子には勝てなくなります。
運動神経では越えられない壁が出てきます。この壁の正体が「基礎基本です」
だいたい低学年から高学年に移行する時期に多く見られます。
基礎基本をしっかりやりつつ、試合剣道も並行してやっていく。
基本をしっかりやっている奴は強い!この私の考えを娘とH弟が証明してくれています。感謝です。
この2人のためにすべてを賭けてもいいと思うぐらい真剣です。頑張っている2人の願いが叶いますように。
さぁ、剣道楽しみましょう。