今の課題(稽古)
さぁ、一応私もスポーツ少年団の指導者なので今回は娘に行っている稽古の話です。
今娘にさせている練習は「ツキ~面打ち」と「パターン稽古」です。
ツキからの面打ちは娘が「相手の竹刀が怖い」というので真ん中を割って入る感覚を養ってもらおうと思いました。しっかりと突いて、その突きのまま面への打突に繋げるように指導しています。左手の動きは面の時と突きの時、どちらも一緒だと教えています。右手は突きの時は添えるだけ(力が入り、右手でコントロールするとツキを外す)面の時は手首を使って打突する(手首を柔らかく使う)ように教えるとまあまあきれいな面が打てるようになります。左手が伸びている分上体はまっすぐなるんですよね。
あとうちの子が通っている道場で左足の引きつけは口酸っぱく指導してくれていて、右足始動の踏み込みを徹底指導していただいているのでこの下半身とツキからの面の上半身で打ち方はきれいになります。「腰から打つ」も左足の使い方などありますが長くなるので次の機会にでも・・・あくまでも突き打ちは大人が元立ちに立ちます。子ども同士は危険なのでやめましょう。
目的は真ん中を割って入る感覚。面への最短距離の把握。中心を取って打っていく。などがあります。
次にパターン稽古です。小学2年生に考えて剣道しろ!というのは無理です。言われたことをやるので精一杯です。そこで打ち込みのパターンを決めて実施する方法です。
娘に出頭のタイミングと、気を抜かないこと(集中する)と、誘って面返し胴、つばぜり合いで足を止めない、外れたら次を狙う・・・と言っても1つ守れたらいい方です。
子どものキャパを考え、その子のスペックに合わせる。これが大事なんですね。この子は現段階でどこまで出来て、何が出来ないのかを把握する必要があります。
その子が出来る事をパターン稽古に盛り込むだけでいいんです。
娘の場合
まず触刃の間から半歩入って攻める(打てる体勢で待つ)そこから相手をよく見て「相面(出頭面でのも可)」そのあとすぐ間合いを切って攻めてから「出小手」体当たりでつばぜり合いから崩して「引き面」、下がった所を相手が攻めてくるので誘ってから「面返し胴」。
これを徹底的に何回も反復練習します。
これで10秒ぐらいは集中力を保ったまま出来ます。パターンを×2すると20秒ぐらいは保てる計算になります。この練習は4つの技の強化と実践にも役に立ちます。
あとは娘が自発的に考えれるようになればパターンの組み立てを替えていったり、違う技を入れたりすればよいのです。注意点は必ず元立ちは指導者(私)です。
しっかり打つべき機会を教えてあげることが大前提です。
一度娘に試合稽古の時に「パターン稽古そのままやってみな」と送り出したことがあります。するとなんだか打ち込みみたいになってしまいメリハリ(間合いの攻防や攻め)がありませんでした。そこから修正し、元立ちの私が「相面」は攻めと溜めを効かしながら打ったり、引き面の時は打ちにくく鍔ぜりしたり、最後の面返し胴も追いかけるスピードを変えたりと工夫しながらやりました。
再度試合稽古でパターン縛りで送り出したところ打ち込み感がなくなり、間合いを考えながら出来ていました。とはいえあくまでもパターンなので相手が練習通りに動いてくれるはずもなく苦戦していましたが・・・パターン稽古はこの4つの技をやみくもに打つのではなく、どうすれば打てるかの課題を子どもに投げかけるいい機会になりました。
さあ、剣道楽しみましょう。