おもしろ剣道Tシャツ

写真と動画じゃあ足りなくて記憶も曖昧になりそうでじゃあいっそのこと文字で残すのもいいかなと。ただ活字の羅列も見るに耐えるし・・・で、じゃあ全部網羅する術はブログかなと思い始めました。ですが、結局文字の羅列になってしまったようです。この度記録していくのは剣道です。親子で頑張っています。同じ境遇の人、剣道経験者どなたでも結構ですので暇つぶし程度に閲覧ください。剣道って正解あるようでないじゃないですか?指導にしても剣道スタイルにしても・・・まあこのブログで何問かの剣道の「正解」が出せたらいいかなと思います。

強豪道場

私の住んでいる県には強豪道場が2つあります。どちらも全国区で片方は全国でもベスト4ぐらいの実力がある道場です。

まぁ強い強い!勝つ剣道をしているなという印象です。しっかり竹刀も振れているし足さばきも出来ている。また打突機会も間合いも理解して感心します。

 

常々どんな練習をしているのか気になっていました。各道場の知り合いに聞いても「別に他と一緒やで」「変わった練習はしていない」という回答。

とても納得できず飲みの席でもしつこく追及しても「別に・・・」という感じ。

もしかしたら本当に特別変わった練習をしていないのかなと思っていた矢先に強豪道場の保護者から練習見に来てください。と依頼がありました。その保護者は私の高校の後輩でした。いや~繋がりって大事ですね。

 

早速見に行きましたよ!!

 

まとめ

たくさん参考になりました。メモりましたよ。結果から言うと特別変わった練習は本当にしていませんでした。ただ2つ大事なことをしていました。多分これが強さの秘密「秘密の稽古」かなと感じました。

 

普段の稽古では素振りからタイヤ打ちに時間を割いていました。40分ぐらいでしょうか?タイヤ打ちは踏み込み~面を打って抜ける~小手面まあまあどこでもしてそうな練習でした。面を付けてからは切り返しや基本打ちを一通りしていました。

まず目についたのは必ず指導者が全員の練習をみて違っていたらその都度声をかけていました。丁寧に指導し、見本を見せながら手取り足取り教えていました。

細かく指導し出来るまで教える。ここですね。大事なこと。

その後の稽古でも同様です。ここが「間違った剣道をそのままにしておかない。」徹底していました。

 

まあでもここまではどこもしてそうな稽古風景でした。

 

 

ここから秘密の稽古まず1つ目

 

切り返しから基本打ちが終わると次は応じ技の練習です。まず実際に打つ前に相手と確認をするんですよ。

何を打つかではなく、仕組みです。

例えば面返し胴では相手を誘って、打ってきたところを前で受けてそのまま抜く。

この仕組みをお互いが確認し(刃筋や間合い、姿勢など)数回その場で軽く打って確かめた後に実際に打ちます。応じ技の練習時は必ずこの「仕組みの確認」をしていました。はい、ここですね!

頭で理解させてから身体で体現する練習。これが出来るといろいろな応じ技に派生させることが出来るんですよね。この確認作業とても大事です。面返し胴もただ打つのではなくて「なんで面を打ってくるのか?」「相手が打ってきたときの自分の体勢は?」「面は竹刀のどこで、どのようによける?」「右足の場所は?」・・・その技を打つまでのプロセスを理解する。そうすることでどんな面でも返し胴が出来る様になるのです。

 

そして2つ目

これは!!と思ったのが「技の研究」です。

これはどうやったら1本が取れるか自分で考えて相手に伝えます。

例えばA「面を打つふりをして小手を打つ」B「わかった。じゃあ面よけるわ」

で試合形式で始めます。その技が入らなかった・・・A「じゃあ面打つふりして小手面の2段打ちならどうやろ?」B「じゃあ一回やろう」※その場で仕組みの確認

A「遠間からならいけそうやな」B「じゃあやってみよ!」でやると当たるんですよね。

これは大事なことです。

この練習は打太刀元立ちどちらにも意味のある練習ですし、意識が高いんですよね。絆みたいなものも形成されますし、なによりどちらにもプラスになるのがいいですよね。

もちろん指導者が付いて見ていますので「もっとこうした方がいい」などのアドバイスはしていましたが基本的には子ども達の自由な発想重視です。

私は「楽しいだろうな・・・」思いながら練習を見ていました。イキイキしているのが伝わってきます。

 

後は道場なので中学生高校生も一緒にいますので小学生高学年はレベルの高い相手には不自由していない。まして、中学生・高校生の技を見れる。盗める。試せる。

素晴らしい環境ですよね。

 

あとは地稽古です。先生や高校生が元に立って掛かっていく稽古です。

みんななんか楽しそうなんですよね。1本を取ることに一生懸命なんですよ。6年生が面を当てると「面!どうだ面!面!」元立ちの高校生も「いやいや今のは面金や。残念」みたいな。ただ決して遊びではなく真剣に「剣道」をしています。

1人5分程度でしょうか?ひたすら1本のために打ち込んでいきます。もちろんその際に指導者から間合いやタイミングなどの注意も受けていました。なんか今日はこの先輩から1本取る!みたいな・・・楽しんで剣道している印象でした。

 

私は隠れてメモを取りつつ稽古を見ていてふと気づくと開始から3時間30分が経っていました。このあと打ち込みや追い込みをしてトータル4時間。

これだけの質の高い稽古量と稽古時間・・・・・・

 

そら強くなるはずです。これがほぼ毎日ですから・・・

 

あと感じたのはみんな目標が高いんですよね。「全国制覇」「次の〇〇杯(全国的に有名な大会)優勝」「全国大会で団体と個人優勝」みたいな。大きい目標を設定し突き進めば気が付いたら県大会程度の試合はクリア出来ている。四国大会程度の試合はクリア出来ている。西日本程度の試合はクリア出来ている。だそうです。意識高すぎです。

 

私の娘にも参考にしてほしいところがたくさんありました。

本当に良い機会を作ってくれた後輩に感謝です。ありがとう。

 

ふう・・さぁ剣道楽しみましょう。