社会経験値
とある一流プロ野球選手のIさんやプロテニスプレイヤーIさん、またSバンク創設者Sさんなどが少年指導について似たようなことを言っていました。
各分野において子ども達に必要なこととは?
みんなが口をそろえて言っていることが「好きになる」です。これは今までも言われてきていることで特に新鮮味はありませんでしたが、その後です。
SさんとテニスのIさんが同じこと言っていました。
「可愛い子には旅をさせよ」
また野球のIさんも同じことを言っていました。
「ライオン的な教えは必要」
結局何が言いたいかというと、自分で何でもする経験をさせなさい。ということです。
例えば小学生低学年で一人で交通機関を利用して目的地にいく。宿泊の経験をする。などなど達成感を味わってもらうのです。自分で何とかしないといけない状況をクリアすることで精神的な成長を遂げ、この先の競技や勉強に存分に影響してくるそうです。
子供なりに社会を学習します。仕組みが何となく理解できます。また人を見ることで色々なタイプを見分けれるようになります。危険区域なども肌で感じるようになります。たくさんのものに触れ、目に見えないものでも感じたり、見えてくることが出来るようになります。
これが精神面での成長です。
これは勉強もそうですが私たちがやっている「剣道」にも非常に大事なことですよね。合気になるときや出頭、応じ技、居ついたところなどって肌で感じたり、見えないものを見る力に直結します。ましてや相手を動かすことで自分が主導権を握るので見分けれる力も必要です。
テニスのIさんは自身が海外遠征などでたくさんの国に行きいろんな人を見てきて、その国の文化に触れ、自分のテニスが変わった。技術というよりは相手の動きが読めるようになった。と言っていました。それは毎日合宿所から一人でバスに乗り、練習場に行く毎日。言葉も分からずただ、乗って降りての繰り返しの中、いつも乗っている人から話しかけられる。練習場でも話しかけられる。次第に知り合いが増えてくる。簡単な言葉を覚える。コミュニケーションをとってみる。友達が出来る。話しかけると喜んでくれる。逆に急いでいる人に話しかけると嫌な顔をされた。その人の顔や状況を見て、判断する。
人が嫌がる事と喜ぶことを細かく知った。との事です。人間としての幅や深みが出てきたということなのでしょう。
技術の向上も大事ですが、精神面の向上も必要ですね。野球のIさんは「一回突き放し試練を与えるということはとても大事なこと。出来る出来ないより、その経験が子供を成長さす」自身も小学生までお父さんにべったり指導だったが中学生での遠征と合宿などで2週間ほどお父さんと離れて野球をした時が一番新鮮だった。良し悪しの判断が出来るし、自分でメニューを組んで、身体をケアしないといけないあの期間はやりがいがあった。と言っていました。
大事ですね。剣道以外の社会経験値。私はこの社会経験値は必ず剣道競技に生かされると思います。
かといって娘ちゃんに一人で道具をもって道場に行ってこい!とは言えません。まだまだ親離れ子離れできそうにもありません。が一人で何かをする経験はこの先実施してもらおうと思います。
いや~初めてのおつかいのお父さんの心境です。
さぁ、剣道楽しみましょう。