心強い同志
一足先にH君家族と稽古初めでした。特訓稽古の日です。
スポ少は13日まで休みなので一週間早めに5日と6日と8日、それから11日と12日に体育館を借り特訓を実施します。去年の年末から20日間も休みは致命傷ですし、休みすぎなのでH君のお父さんと話し合って稽古日程を組みました。
娘はコンスタントに稽古していたのでそこまでではないのですが、H君兄弟は年末の稽古納めから1週間稽古していなかったので再開時には足が動いていない、竹刀が振れていない、すぐ息が上がる・・・やれやれです。
稽古初めは新年の抱負というか今年一年が3人とも勝負の年であることを脳裏に焼き付けてやりました。「君には○月に試合があり、今の状態ではこれが足りない。今後の課題はこれだ!君には手を抜く癖があるので毎回○○の気持ちで稽古しなさい」
一人一人にコンコンと伝えました。
特に娘とH君弟はまだまだ低学年なのでモチベーションが下がりそうになるたびに喝を入れていく必要があります。維持するのは少し難しいようです。
稽古後にH君お父さんと今年の展望など話し合いました。
県外遠征にも積極的に参加していきたい。この3人にはタイトルを獲らしたい。出稽古の情報を入手し積極的に参加していく。スポ少ではなく、この2家族で出稽古や遠征に行けるようにもしたい。・・・などなど。話は尽きませんでした。
ここまで意気投合し、同じ価値観、同じベクトルを向いたH君お父さんがいてくれて正直救われました。なかなかこういう同志って巡り合えないんですよ。
自分の時間を割いてまで、子どもが剣道で強くなることを信じて疑わず、最大限の支援と協力をする。
いわゆる私の言っていた強くなる子の指導者・両親・子供のトライアングルが完成されています。
多分私もH君お父さんも「自分の子供が剣道をどう思って欲しい。試合ではどこぐらいまで行って欲しい」という希望が口には出さずともあると思います。それらすべてが叶うようにしっかりサポートして、お互い頑張りましょう。
最初の頃は娘への指導内容、指導方針、剣道観に引いていく保護者がほとんどでした。「そこまでしなくても・・・娘ちゃんが可哀そう・・・うちは無理やわぁ・・・」という声も聞こえてきました。それでもブレずにやるからにはやる!中途半端ではなく、とことんやる!どうせやるなら一番を獲る!で孤独に進んでいたら、後ろから急に肩をたたく人がいて「その通りです!全く同じです!乗っかります!」と乗車してくれたのがH君お父さんです。
それからはや1年経ちました。継続して特訓稽古をしており、みんな皆勤賞です。結果も付いてきているようです。
これからも子供のために身を削っていきましょう!H君3位の時のH君父ちゃんの隠れ涙、私も込み上げてくるものがありました。あの経験。またしたいですね。
娘ちゃんはそろそろ一皮むける頃かなと思います。目に見える成長が見えてもいい時期です。やっぱりありますよね!あれっ!って思う瞬間!!
H君にもありました。今でも鮮明に覚えているんですが中学2年生のスポ少OBの子と試合練習をした時でした。結果は負けましたが、あれ!この間で打ててるやん!足が動いている。試合の流れが分かってきて主導権が握れている。打突機会を心得ている!
無意識というか出来るようになったと表現するのが正しいと思います。イメージと身体の動きが合ってきたのです。そしてその後数か月で入賞しました。
私もその試合練習を見たときに「これ、ベスト8に入れるな!」とイメージできました。
こういう目に見える成長を娘とH君弟には期待しています。きっと目に見える成長って小学生時代は数回しかないんですよね。少ないチャンスを確実にものにして、大きく成長できるようにしましょう。何をするかというと稽古です。気持ちを入れて自分のために稽古してください。
さぁ、剣道楽しみましょう。