難題を突き付けられる
さぁ、最近の娘ちゃんは・・・
目標にしていた大会も終わり、少し気が抜けっている印象ですが、あと半年で小学校低学年の集大成の大会があります。自ずとモチベーションも上がっていくでしょう。しっかり照準を合わしていきましょう。
今までは特訓稽古でH君とひたすら練習させていましたが、骨折のため稽古相手がH弟君です。正直、物足りません。元立ちの技術にしてもそうですし、スピードにしても・・・まぁ、こればっかりは仕方ありませんよね。
なので当分は私が面を付けての指導ですね。ビシビシ鍛えていきます。
今は基本のほかにも実践向きの技などを教えています。以前の大会で新ルールが適応されたので鍔ぜりからはむやみに技を出さない。自分から下がって間合いを切らない。など教えていく必要がありますし、時間の使い方や、初太刀の入りかたなど知識として教えていこうと思います。また、出稽古も予定しています。対戦したことのない人との試合はとても大事です。パターンを知る。相手を知る。自分を知る。ということにおいて重要なので出稽古を多めに考えています。
本人も10月の大会の重要性を十分理解しているのでやる気はあると思います。
さぁ、頑張れ!娘ちゃん。もうすぐ道場では新キャプテンに、スポ少では低学年のリーダーになります。人間的にも成長してくれることを期待しています。その成長はそのまま剣道に反映されます。
さて、今、私は難題に直面しています。
実は秘密特訓に5か月前からB君という男の子が来ています。ではB君のスペックを紹介します。
B君小学4年生(今年5年生)で小学2年に剣道を開始し、剣道歴4年目。
暗黒のスポ少体制の時に入団した為、基本が全くできておらず、継ぎ足の右手打ち(癖強い)運動神経は良くない。良いことがあるとすれば体系。がっちりした身体で高身長。パワーもあります。剣道における、おおよその悪い癖は持参しており、体に染みついている感じ。強くなりたいという意志はあるんですが覚悟が決まっていない様子。
じゃあなぜ、この秘密特訓に参加を許可したかというと・・・
B君のお父さんの強い熱い希望です。実はB君のお父さんとはご近所さんで何かとつながりがあります。とにかく横で素振りだけでもいいので、あの稽古に参加させたい。というのでこちらも「覚悟が出来るまでは様子を見させてもらいます。それまでは体育館の端で基本の練習」という条件で参加しています。
そのB君が3月の試合であと一勝で敢闘賞ベスト8というところまで行きました。その日から覚悟が決まったようで顔つきも変わりましたし、普段の稽古でも真剣に取り組んでいるのが垣間見れたのでH君父ちゃんに相談しました。
2人の結果は
「参加は良いけど、我々どちらも(癖を治す)という指導方法を知らないんですけど」
さぁ、困りましたね。0から教えることに関しては出来ても、癖の付いた子を教えることはしたことがないので・・・癖を取り除くのが正解なのか?そもそも癖って治るのか?ひたすら反復さすのか?その癖のまま教えていくのか?まったく見当もつきません。多分正しい形を、それこそ構えから、足さばきから、素振りから反復して教えていくしかないですよね。気の遠くなる作業です。・・・が本人はやる気です。
お父さんも「もう5年生の時代は捨てます。6年生になって結果が残れば・・」というスタンスです。正直H父ちゃんと「結果残せるかなぁ~」と少々不安ではありますが、B君には「まずは正しく剣道が出来るように一から見直していこう。やることが山積みだが、付いてきてください」と伝えています。
そもそもそのスペックでよく敢闘賞の一歩手前まで行けたなと思いでしょう。まぁトーナメント運も良かったのもありますが、H君父ちゃんがB君を見た時から「彼は面一本で勝負できる体格だ」「真っすぐ出ればそのまま竹刀を落とすだけで打ち勝つ」と言っていましたが、団長先生が真逆の指導をしてしまい、デカイ図体で小技や小手先の技ばっかり教えた結果、長所を生かしきれてなかったのです。
それで特訓稽古の日はひたすら真っすぐの面をH君父ちゃんが教えていました。そして大会の日にB君に一言「とにかく面で勝負しなさい。団長先生に怒られてもいいので面だけを打ちなさい」と言って試合に挑んだ結果あれよあれよと勝ち上がっていきました。確かにあの体格があり、教えたとおりの真っすぐの面が打てたらそこそこ勝てます。下手に小技を教えるから迷ったりするわけです。
指導力勝負、H君父ちゃんに軍配ですね。
今は娘やH弟と一緒に稽古をしていますが、やはり大分遅れを取っています。もうちょっと基礎をしてからにしようかと思っている最中です。B君の指導に割く時間が多すぎて稽古が十分出来ず、2人の稽古に支障をきたす事態になります。
H君父ちゃんは以前書いたOちゃんという女の子(まだ1年生)を教えています。さすがにB君と1年生の女の子を一緒に教えるのは・・・と思いますが。
ちょっと考えないといけませんね。
さぁ、剣道楽しみましょう。