「考えて剣道」のもっと奥の方
最近の娘ちゃん&H弟くん・・・
まず娘ちゃんから。
今は打てる足で作ったまま起こりを捉える稽古をしています。まだまだフライング気味ですが何度もやっていく必要があります。ここは感覚の部分なので言葉で説明出来ません。数をこなして会得してもらいます。最近は試合をさせてないので何とも言えませんが、H君が復活したらドンドン試合稽古させていきます。それまでは既存の底上げです。気持ち的には70%ぐらいです。まぁ試合も練成会もないこの状況では高いほうです。引き続きモチベーション維持をしていき、しっかり指導していきます。
次にH弟くん。
彼は差し面を辞めて初心に戻りしっかり大きな面を打っています。ただ、2挙動になったり、振りかぶってから足が出たりと、まだまだ出来ていませんが昨日練習の時に叱り上げてみっちり指導しました。すると出来ましたね!あれだけ竹刀が振れていると絶対できると思ったので踏み込みを早くしてやると1挙動になります。前に腰を押してやると右足始動になります。何度も反復させてやらしたら出来ました。本人も何か掴んだようで休憩時間にも何度も打っていました。ただのパフォーマンスかもですが・・・問題は次の日に出来ているかどうかですね。今日が楽しみです。出来てなかったら叱り上げてやります!!
てな具合で2人も何とか頑張っています。娘は4年生でH弟は3年生です。そろそろ自覚を持って本気モードで取り組まないといけません!私も必然的に力が入ります。
正しい剣道を身に付け、試合に勝たしてあげたい!
試合はまだ予定されていません。早く2人同じチームで出させてあげたいです。そのためにはまだまだです。もっと稽古をして絶対的な自信と力を付けないといけません。
しっかり力を溜め、爆発させるための「今」です。しんどい、キツイ、先行き不透明、遊びたい、などありますが・・・勝つためです。勝ちたいんでしょ?
このモチベーションを私が2人に説いていく必要があります。子ども達はキツイですが勝った時は一緒に本気で喜べます!この連続だと思います。
共に戦いましょう!
H君もギブスも取れてすり足や踏み込みが出来ているようです。まずはゆっくり感覚を戻していく作業をします。バリバリできるにはもう少し時間が掛かりそうです。月末ぐらいですかね。娘の稽古相手頼むよ!
さて、話は変わって最近K先生から指導者が陥りやすいミス?感覚?を教えてもらいました。もともと少年剣道の試合に全く興味がないのですが、試合に勝たしたいと思って指導している私にアドバイスをくれました。
「稽古はばっちり出来る。稽古では調子がいい」≠「試合で勝てる」
稽古でどんどん技が出る。気持ちが入っている。稽古でする技は完璧に出来ている。
これは指導者からしたら期待してしまいますよね。おっ!コイツすごいな!次の大会入賞できるんじゃね?となります。
でも実際どうでしょうか?私の記憶では確かに上記の式が当てはまります。試合では入賞の惜しいところまで行きますが、それ以上はなかなかいかない。
結局のところ緊張感の中でやってるかどうか?の問題だそうです。
稽古は打たれてもいい。失敗してもいいという、どこか安置な状況のもと稽古しますので切羽詰まった状況、緊迫感がありません。ここで稽古しているといざ、そういう状況下になったときに実力が発揮できないのです。
じゃあ「おっ!コイツすごいな。入賞できるんじゃね?」と感じる指針は何かというと練成会だそうです。ここで内容はともかく、勝率が高い子だそうです。
緊迫した状況で勝ちにこだわれる子は試合感覚が鍛えられます。内容が悪くても結果が残せる子は勝ち方を覚えるそうです。これがいわゆる試合巧者です。
じゃあ練成会が少ない現状はどうするかというと「考えて剣道をする」だそうです。
相手をイメージしてのシャドー稽古や緊迫した状況をイメージして稽古する。ということです。
考えて剣道といえば「どうやって誘うか?」「もっと、打つタイミングを早めてみよう」程度かと思いましたが、ここまで考えないといけないようです。
まだまだ低学年の2人には困難ですね。でもゆくゆく知識として伝えるべきですね。
なので、この先、娘ちゃんが稽古で「もうバッチリだ!」と思っても油断するなよ。ということです。あくまで、「稽古」と「試合」は別物であるということです。
ここをミスって無能な指導者は負けた子に怒り、稽古でやったことが出来ていないと罵るのです。勝手に期待して負けたら怒る。理不尽の極みです。これで潰れていく子もいるそうです。
確かにその通りですね。貴重なアドバイスありがとうございました。2人にはここで出来た技や打ちを試合で出せるように稽古に励むよう指導していきます。
さぁ、剣道楽しみましょう。