自分に勝つ
昨日は元機動隊のM君(後輩)とKちゃん(同期)の2人に娘とH弟を1時間みっちり指導してもらいました。なかなかこんな機会もありませんのでお願いしたところ快く引き受けてくれました。後輩や仲間って大事ですね!
稽古自体はそこまで変わった内容はありませんでしたが、なんせ足を動かした稽古でした。機動隊の信念として「足が動いていなかったら何もできない」ということですかね。広い体育館で縦一列で2人が元に立ち、面を打って次の元立ちまで早くすり足で向かっていきそこで打ち込み、終わればまたすり足で最初の元立ちに向かっていき打ち込み。きついですよね。小手打ちの練習も特殊でした。ならではの稽古ありがとうございます!2人も付いて行くのにやっとでしたが、なんとか持ちこたえました!素晴らしい。
そしてKちゃんの恩師が言っていた話が興味深かったんですよね。
「試合に勝つことを意識して稽古してる子ってそこそこ強くなる。
でも、個人戦で優勝する子は自分に勝つことを意識して稽古をしてる子」
うーーん。深いですね。でも確かにその通りです。自分に勝つことを意識してる子はモチベーションに終わりがないんです。試合に勝つことを意識している子は勝てば一旦気持ちが切れるんです。ゴールテープを切った!いわゆる達成感です。これ自体はすごく重要で本人にとって気持ちのいい現象なんですが、唯一の欠点がいつまでも浸れるんです。ちょうどよい温度なんですよね。なのでなかなかこの達成感というお風呂から出れない。次に行きにくいんです。しかし自分自身に勝つことを意識している子はこの「達成感」に終わりがないんです。だってまた新たな自分が出てきて、こいつに勝たないといけないので湯船に浸かっている暇がないんです。通過点としての認識なんですよね。
なので子供たちに勝って欲しいなら勝ち負けにこだわらず、自分に勝つように教えを説き、稽古をさせてあげなさい。
確かに素晴らしい言葉ですね。それに似た言葉をK先生も言っています。
「苦しい時にこそしっかり打て!」
みなさんも言われてきませんでしたか?
機動隊の2人の稽古は娘もH弟もきつかったでしょうが最後までやり遂げれていました。
相手に勝つにはまず、自分の弱い心に勝ちましょう!
これぐらいでいいか?が最大の敵です!やっつけてしまいましょう!
来月の12日まで我が県はまん延防止等重点措置期間です。3週間程度スポ少はどこもお休みということです。これは地域の体育館を使用している場合です。民間の体育館、道場等を使っている場合は感染対策をし稽古しても構いません。
やることをしっかりやっていきましょう。大会も近くなり、モチベーションは維持できているようです。万全の状態で挑めるように準備していきましょう。
さぁ、剣道楽しみましょう。