3.5年間の集大成
娘が2年生の頃から今の今までこの大会を目指してやってきました。今年は娘以外にB君とH弟の2名を加え、3人体制で1年間やってきました。
前置きはさておき、結果から
B君は敢闘賞ベスト8入りで強化選手に選ばれました。
H弟は2回戦敗退。
娘は優勝。
どのような試合結果でも受け入れる。と覚悟を決めていましたがH弟の結果だけが悔やまれます。私の責任です。本当にH父ちゃんや母ちゃんに申し訳ないです。
言い訳になりますが、圧倒的な稽古不足に尽きると思います。スポ少での稽古は稽古と言えません。そこに律儀に毎回通い、土曜日も父ちゃんが教えているスポ少で稽古、で火曜日の特訓稽古。
週5回の稽古のように見えますが、実質内容は週2~3回です。
わが団の体制を毛嫌いし、私自身もスポ少の稽古に遅れて参加したりしていました。稽古に参加してもH弟だけ見ることはできませんし、マンツーで見れません。そういう理由から私自身がスポ少の稽古に重きを置いていなかった。ということです。
もう100%私の責任です。
H父ちゃんにも謝罪し、もう一年チャンスが欲しいと伝えました。
H弟は試合で負けた時に一切泣かずに淡々と面を外し、試合後は仲間と楽しそうに話していました。元々感情を抑えこむ性格で泣く姿を絶対に見せません。まぁ、ここぐらいは泣いてほしかったですが、後で話を聞くとその日の夜は荒れたようです。
痛いぐらい彼の気持ちが分かります。
もう一回、もう一回やろう。最初から、一から、いや、ゼロから。
私も変わります。周りから何を言われてもいいのでスポ少ではH弟を見ます。
ではH弟の試合内容ですが、もぅアップの時から緊張しており、肩に力が入っていました。普段のリラックス状態とは程遠かったのでアップが終わり緊張をほぐすために話しかけたりしました。1回戦ですが余裕で勝てる相手に延長までいき、1本取って勝利。
まだまだ緊張していたのでH父ちゃんに伝え、H弟と父ちゃんで話す時間を作る。
内容は間合いが遠く、面が届いていない。緊張と恐怖からよくあるシチュエーションである。
2回戦は開始10秒で出頭面を決める。緊張がほぐれいい面が出ていた。振りの速さや身体の速さは余裕で勝っていた。問題ないと思っていたら、2本目で抜き面をやられる。
その後も相手は抜き面や応じ技主体の待ち剣となる。そこに何も考えずドンドン打って行く。で、延長になり、明らかにH弟に疲労が見える。そりゃそうなりますよ。
それでも待ち剣で応じ技や抜き技を狙う相手。観戦していたほとんどが見て分かるぐらい打たされている状況。で、とうとう疲れがたまり、足が止まった瞬間にまさかの飛び込み面を決められ相面で負ける。
こういう文章で書くと策士のように見えます。
相手からすると面のスピードでは勝てない。じゃあ応じ技や抜き技を狙おう。時間を使って相手を疲れさせよう。で何本も面を打たして、タイミングを掴もう。もう相当疲れてきたな。タイミングも分かったし次相面を打とう。
小学4年生にここまでの考えは難しいですが、試合の中で感覚で出来てしまうんです。
相手にひたすら自分の面を見せて、疲労させられて、最後狩られる。
これは相手の強さです。
相手と剣道しているのと、自分勝手に剣道をしているのでは勝敗は決定的です。
その子は準優勝でした。
面を当てに行っているから打った後に失速して抜き面を打たれる。打ち切ることが出来れば打った後に腰が入り抜かれない。
打ち切る面を教えて、やってきたのに十分ではなかったということです。そこを見切れなかった。稽古で出来ても試合で出来ていなかった。私自身の詰めの甘さです。
後は、考えて剣道させれなかった。相手と試合を作るということが出来ていない。
また、手持ちが少なすぎた。面一辺倒。普段は出小手や面返し胴、二段打ちも出来るのになぜか面一辺倒。試合経験不足?不器用?とにかく実戦を増やしていくことで試合を組み立てれるようにさせる必要があります。
残りの二人が強化選手に選ばれている中、一人だけ選ばれていないH弟の気持ちを考えると張り裂けそうですが、私の責任です。もう一回2人でやろう!
B君ですが、準々決勝までは問題なくALL2本勝ち。しかもここ2年ずっとやってきた面!準々決勝も強敵相手に開始20秒で相面で勝つ。彼は不器用なので守り勝つことが出来ない。教えてもいません。その後出頭面と面返し面で負けました。
これに関しては相手が強かった。90秒で2本取り返せるんですから。
いい勝負でした。本当は準決勝させてやりたかったですが上位4人が強すぎましたね。
彼のスペックを知っている人はびっくりすると思います。本当によく頑張りました。
最後に娘ですが、まだまだですが、何とか優勝できたって感じです。
決勝の相手は過去試合稽古で3回対戦して1分2敗の相手でした。全部相面で上から乗られている。身長も10㎝ぐらい大きい相手です。
決勝の開始の合図とともに、面返し胴が決まりました。これは本人が狙っていたようです。苦肉の策とでも言いましょうか。後は1分59秒を守り切った感じです。作戦勝ちとでもいいましょうか。覚悟決めて打ち切ったから1本になりました。躊躇があれば入っていないでしょう。相手も焦り手数が多くなります。娘は余裕が出来て相手を見て無理をせず勝ち逃げ出来ました。もし初太刀が決まっていなければ・・・。
でも相面勝負は負けると思い、初太刀に勝負をかけた作戦がみごとにはまりました。
本当は真向勝負で勝ち切って欲しかったですが・・・、まぁ、そこまでのレベルに出来ていない私が悪い。次の課題ですね。
今回の収穫は娘は1本を守り切ることが出来るようになったことです。勝って行く上では必要なことですし、守りを覚えたら、攻守が使い分けできます。安定した試合ができるようになります。
すみません。試合内容が長くなってしまいましたが・・・。
もぅ本当に素直に喜べない。唯一の心残りH弟です。
うれしい悔しい、情けない、歯がゆい複雑な感情が入り交じりどんな顔になっているか分からないぐらいです。まぁ、結果を受け止めると誓った以上、前に進みます。
H弟はゼロからやり直します。
B君、娘は強化稽古でAチームに入る事を目指して
また頑張ろう!
さぁ、剣道楽しみましょう。