進路
試合で勝たす指導ってありますよね。
ひたすら出頭を狙わせたり、フェイント技、右足に重心、入念な面返し胴、当てるだけの出小手、掛かり稽古、さらには練成会をバンバン入れたりして試合勘を付けたり・・・
否定はしません。すごく大事なことです。
メリットとしてはもちろん試合巧者になります。
デメリットとしては形が崩れます。
きっと少年剣士の8割がこの枠に当てはまります。
私が推奨しているのは正しく打つ指導です。
ひたすら面打ちをする。自分から攻めて自分から打つ。打ち切ることを意識。
メリットは面が打てる。形が綺麗
デメリットとして・・・・たくさんあるんですが(応じられやすい、試合が単調になる、試合には不向き等)私個人的な意見としてデメリットはないと思うのです。デメリットがあったとしても、それでもかまわない。それに勝るぐらいのメリットだからです。だからこそ娘やH弟にはここをさせているんです。私以外の人からすればデメリットが多く、試合で勝たす剣道の方が魅力的にみえるんです。それは考え方の自由なのでどれが正解ではありません。ただ、私が当初娘にしてほしい剣道というのが「正しく綺麗な剣道」でしたので迷うことなくこっちに舵を切りました。
本当に思うのが、強い子は面で勝てるという事です。しかも真っすぐの面です。
少年指導9年目でまだまだひよっこですが痛感しています。当てるだけで合わすだけで勝っている子はどこかで消えています。中学、高校で第一線で活躍している子は小学生の頃に面で勝てています。
試合で不向きなはずの正剣ですが、試合に勝てる最大の理由は「攻め」です。
ここに勝機が全て詰まっている気がします。
「攻め」で大事なことは「自分が崩れない」「上から乗る」「剣先」「中心(左手)」
いわゆる攻め勝つということです。
じゃあ崩れない様に上から乗る為には、剣先を効かすために、中心を取る為に、攻め勝つに大事なことは「構え」です。
前回のブログでも書きましたね。
「構えて」「攻めて」「打つ」これが全てだと思います。
わが団は思いっきり勝つ剣道に振り切っています。
別にいいんですが、崩れて打ちに行ったら、正しく打ちなさいと注意する。そのくせ剣先が真上を向いていても注意しない。そこから小手を打てと教える。
近間から当てた面を大絶賛する。面返し胴を打て!と怒号が飛ぶ。いや、面返し胴は面を打ってこないと発動しませんよ。
・・・失礼しました。また愚痴になってしまいました。
というのも最近稽古に行ったら指導者が誰も来ていなくて、保護者さんが私に「指導お願いします」と言ってきました。勝つ方針の団に基本を教える?と、すごく迷いました。自分の信念を押し通した指導をするのか?それとも団の方針に合わした指導をするのか?そもそも今の崩れて打つ剣道が染みついている子ども達に何から指導したらいいのか?かといって団方針の勝つ剣道の指導って何をしたらいいのか?
一瞬分からなくなりました。未熟者ですね。
結局切り返しを45分間しました。ひたすら受ける切り返し。注意点を2つだけ言いそこを徹底的に守らせる。(相手の面の位置を打つ・左右面の素振りのように※横から竹刀が出ないように)案の定出来ないんですよ。
すぐ諦めるし、早く打つが勝ってしまう。
諦めちゃいました。やっぱり未熟者ですね。
そんなこんなで稽古してたら遅れて先生が2名来てくれたので指導指揮を譲りました。
娘やH弟以外の団員がどうなっていくかは知ったこちゃないですが大丈夫かぁ?と心配になります。もしこの子達が強くなったのなら私自身勉強になります。このやり方もあるんだなと。発見できますしね。心配でもあり楽しみでもあります。
まぁ、よその事だ!と見物させてもらいます。すごく嫌味な言い方ですよね。
全ては団員の事を悪く噂を流したお前が悪い!お前のせいで不信感につながり、私の指導意欲は消えた。そして団長!自由を掲げ、団の事は考えなくていい!と断言したあなた。その覚悟に見合わない態度、不信感しかありません。
そんな団なので見る気も薄れますわなぁ~。まぁ、好きにさせてもらいます。
結局愚痴になってしまいましたね。
私は変わらず2人を責任をもって見ていきます。今H弟は36の竹刀を必死に振っています。まだまだ振れていないので自宅でも素振りをさせて早く振れている状態を作る。
更には前で打つ事を徹底さす。手取り足取りします。感覚を掴めばいいんですが・・・。まだまだ完璧に習得出来ていない。もう今の時期は掴んで欲しいです。
そして娘、打つぞキープで上から乗る。右足で攻めて右足始動で打つ。
もう一つは考えて試合する。
4月はそれぞれの課題をクリアし、次の課題を見つけましょう。そしてレベルアップしてください。目に見える成長を期待しています。
さぁ、剣道楽しみましょう。