強化選手稽古会初日
行ってきましたよ。強化稽古!考え直す点や反省点、すぐにでも改善を要する点、今のスポ少に足りない部分などたくさんの発見がありました。
まずは技術面ですが・・・そら、市の5・6年生のベスト8の男女計16名。と4年生のベスト4の4名と中学生ベスト4の4名の計24なのでもれなく上手です。技術云々はみんな上級レベルです。当たり前ですが基本はほとんどできていましたね。
今回の稽古で娘にもH君にも足りないところを書いていきましょう。足りないというか・・・違いというか・・・
まず知識ですね。「応じ技と出頭技の違い」「所作・礼法」
稽古で「応じ技4本!」「はい!次出頭技4本!」という指示があった際にH君は???でしたね。これは教えていない私が悪い。というかH君には時間がなく応じ技はほとんど教えていません。「出頭面オンリー」でしたから。相手から「じゃあ相小手面します」と言われ素直に小手面を打っていくH君。
相手が相小手面を打つのでH君は小手を打っていくわけですが・・・日ごろからしていないことに戸惑いがありますよね。本人もいい勉強になりました。
これからはしっかり説明付きで教えていきます。練習のHOW TOをレクチャーしていかないと出稽古や稽古会などで恥をかきますね。
次に挨拶です。当たり前のことですが座っている先生には正座をして挨拶する。立っている先生は立って挨拶する。目線を合わすということ。
地稽古の際は早く面を付けて先生のところに走っていき正座して「お願いします。」
これは私の時から変わっていない習慣ですね。また前を通るときは「失礼します」といって前を通る。
大事なことです。今回の稽古会に来ている子は当たり前のように出来ていました。
次に技術「打ち込み」「技の種類」「切り返し」
打ち込みはとにかく数を打つ。H君はみんなの半分ぐらいしか打てていませんでした。
15秒の打ち込みでH君は7.8本、そのほかの子はゆうに10本以上です。
今のスポ少では正しく打ってほしいのできっちり打つことを意識して打たしていたのでどうしても本数は少なくなります。ただここに来るレベルになると正しく10本以上打てるんですよね。要領を掴むことが大事かなと。これは考えるより見せるほうが早いと思ったので実際に私が打って見せようと思います。
次は技の種類ですが圧倒的に多い!多ければいいものではないのですが知識として知っておく必要があります。H君の技は出頭面とフェイント小手の2枚看板ですから。
技を知っておくと選択肢が増えますが、迷うデメリットもあります。
最低限の技で十分かなと思います。
切り返しについてはスポ少では上手な方ですが、ここに来たらダメですね。目立つぐらい竹刀が振れていない。みんなは正しく早い!みんなが一斉に切り返しを始めるとH君の組だけ遅れをとります。これは回数をこなしていくしかありませんね。
結局はわが団で1番上手でもたかが知れているということです。井の中の蛙的なことです。なので今回の稽古会はH君にとって発見だらけだったと思います。H君父ちゃんも半分少し落ち込んで半分喜んでいました。(いい経験が出来たこと)
最後に意識です。
ここがまるっきり違います。さすが強化選手になるだけあるなと感心しました。
上記に記した礼儀や作法が完璧なんですよね。また、指導の指揮を執る先生の話を真剣に聞く。集まる時も基本ダッシュ!地稽古でも空いてる先生のところを走って探しまわる。地稽古終わりに先生に「ありがとうございました。お願いします」と感謝を述べ、教えを自分から乞う。
はぁ、勝ち上がってくる子は違うなぁと実感しました。ここまで徹底しないといけないかと身に染みました。私自身もいい勉強になり吸収することが多かったです。
多分今のスポ少ではできないと思います。スポ少はあくまで心身の育成が目的です。
勝つこと、強くなることを強制できません。道場は館長に決定権があるので勝利至上主義を目指すことが出来ます。
なのでスポ少ではみんなに押し付けるのではなく、強くなりたい子には「ここまでしないと上に登れないよ」と具体的に示そうと思います。
さぁ、剣道楽しみましょう。